デューセンバーグ(Duesenberg )は第2次大戦前のアメリカの最高級車ブランドとして知られている。 デューセンバーグ・モーター社は1913年、ドイツ系移民のフレッドとオーガストのデューセンバーグ兄弟によりミネソタ州セントポールで設立され、1937年まで存在した。
デューセンバーグが製作したのは、ロールスロイスやイスパノスイザにもひけをとらないアメリカで最高級の気品と性能を兼ね備えた最高級車だった。 キャデラックやベンツよりも一段上の豪華な車で、現代でもデューセンバーグといえば、アメリカ製ビンテージカーの代表とされてコレクションされており、日本でもトヨタ博物館にルバロン製フェートン2カウルボディのJ型が一台収納されていて拝観することができる。
アメリカンドリームらしい高級車の価値観は「アメリカで一番大きく、一番高速で、一番高価で、一番豪華な車」であり、その価値観のもと、幾多の高級車が生まれたのが『狂乱の20年代』だった。その『狂乱の20年代』を象徴する最豪華車がデューセンバーグだったのである。
安いデューセンバーグ1台で T型フォード50台が買える高価さだったようだ。
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このアメリカ一の最豪華車デューセンバーグをアメリカの富と成功の証として ハリウッドスターたちがこぞって買い求め、 クラーク・ゲーブルやゲイリー・クーパー、グレタ・ガルボなど多くの有名人が愛用していた。
彼らのデューセンバーグは デューセンバーグ社のシャーシーに ウィロビーやマーフィーといった超一流コーチビルダーが架装をした。
そうして完成した車は 現代のアメリカ車には求めることが不可能な繊細な職人芸やエレガントさが込められており、 それが、現代でもデューセンバーグがコレクターされている理由でもある。
「アメリカ一の高速」については、デューセンバーグはアメリカ社として はじめて1921年のフランス・グランプリを制したことでも知られる。
1928年に誕生した『モデルJ』は265HPという高出力の DOHC、直列8気筒7リッターエンジンを搭載し、 3トンもある車体を最高時速192kmという高速で引っ張った。
モノグラムがキット化した「モデルSJ」は、名前の通りJ型にスーパーチャージャーをオプション装備したもので1932年に誕生した。なんと320HPで 最高時速208kmを誇り、フルスロットルにすると まっすぐ走らないとまで言われた。それは当然で この馬力は1930年代当時の戦闘機に並ぶ強力さだったからである。
(引用および 参考 wikipediaより) |