イタレリが旧名のイタラエリと呼ばれていた頃、1/72のRe2000のキットを作り、同時期 に作っていたフロッグのキットよりも組み立て易い事に気付き、イタリア機はイタラエリで
揃えようと誓ったものです。イタリア空軍に加えてスウェーデン空軍、ハンガリー空軍と、 デカール満載なのも嬉しかったです。近年、イタレリからRe2000の最新版が出たので、
早速購入しました。フラップをダウン位置に出来るなど改善点もあり、デカール満載も 変わりなく、悪くはないのですが、感激はイマイチで、今のところお蔵入りです。
Re2000の実機は世界で2機残っているそうですが、私が実物を見たのはスウェーデン 空軍博物館のものだけです。2003年7月に撮影したRe2000は報告済みなので、今年
6月再訪した分を報告させていただきます。撮影は博物館改装後なので、照明は暗く、 展示場所も、設計にあたってインスパイアされた(笑)J9ことEP-106(P35)から離れてし
まったのが残念でした。それでは博物館パンフレットの拙訳を記述させていただきます。
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「J20 Re2000ファルコⅠ 世界で唯一完璧なRe2000ファルコⅠ
1939年に第二次世界大戦が勃発すると、航空機の大量生産を行う国々は、航空機 の輸出を禁止した。スウェーデン空軍はより多くの航空機を必要としていて、イタリアは
そんなスウェーデンが航空機を購入できる数少ない国の一つだった。
スウェーデン空軍は、スウェーデン南部地方防衛のために60機のRe2000ファルコⅠ を購入した。そしてJ20と呼称して、この時期マルメ近郊のブルトフタを基地にしていた
F10戦闘機部隊に配置した。早くも1945年には全ての残存のJ20機は、摩耗のために スクラップにされた。
戦争中、多くの外国人パイロット達は、スウェーデンに緊急着陸をする場を求めた。
航空機が戦闘でダメージを受けた場合もあれば、幾つかの事例では、パイロット達が 戦争から自由になりたい場合もあった。J20は多くのそのような航空機を、適切な飛行
場まで援護した。
航空博物館のJ20は、1942年にアンゲルホムのF10戦闘機部隊に配属された機体 である。世界中で2機のRe2000が残っているが、完璧なものは唯一この機だけである。」
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