車なんか作ったことのない飛行機屋さんが、レーシングカー、それもドラッグレーシングカーに挑戦してみました。随分前に購入したままストック棚の一角を占めていたキットですが、やっと陽の目を見ました。
ドラッグレースとは陸上競技の100m競走のようなもので、短距離の直線コースを突っ走り、ゴールまでの時間を競うカーレースです。ほとんどの場合は1対1で勝敗を決し、勝ち上がっていくというシステムのようです。 ドラッグレースと言ってもいろんなクラスがあり、トップ・ヒューエル・ドラッグスターは、その中でも最高峰のドラッグレースカーです。距離は特に定められてはいませんが、多くは1/4マイル(≒402m)で、日本では400mで競われるため、ゼロヨンの名称で知られています。
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レベル・モノグラム製のキットは、1993年にNHRA(National Hot rod Association)主催のレースで最高齢のチャンピオンになったエディ・ヒルが、1997年のシーズンをペンゾイル・レーシングチームとともに戦ったハイテクマシーンを、1/25スケールでキット化したものです。タイトルにあるエリック・ヒルは彼の妻で、そのレーシングチームで重要な役割を果たしていたそうです。
エディ・ヒルが乗った実車は、矢のような形をした「’97 Mckinney」 と呼ばれる、全長が31ft(≒10m)もある車体で、軽量化と高剛性化のためハイテクパイプで組み立てられたシャーシとマグネシウム合金の薄板で構成されたボディーとから成っています。シャーシの幅は21.5in.(≒0.55m)と狭く、61.5in.(≒1.6m)ある最後部スポイラー幅が最大幅となっています。またエンジンは、スーパーチャージャー付の8,000㏄、6,200馬力(@6,800rpm)という驚くべき代物です。 |