Home  >Eddie and Eric Hill’s Pennzoil Top Fuel Dragster (Revell/Monogram 1/25)

誌上個展

 Eddie and Eric Hill’s Pennzoil Top Fuel Dragster (Revell/Monogram 1/25)

by Kiyoshi Iwama





 車なんか作ったことのない飛行機屋さんが、レーシングカー、それもドラッグレーシングカーに挑戦してみました。随分前に購入したままストック棚の一角を占めていたキットですが、やっと陽の目を見ました。

 ドラッグレースとは陸上競技の100m競走のようなもので、短距離の直線コースを突っ走り、ゴールまでの時間を競うカーレースです。ほとんどの場合は1対1で勝敗を決し、勝ち上がっていくというシステムのようです。
ドラッグレースと言ってもいろんなクラスがあり、トップ・ヒューエル・ドラッグスターは、その中でも最高峰のドラッグレースカーです。距離は特に定められてはいませんが、多くは1/4マイル(≒402m)で、日本では400mで競われるため、ゼロヨンの名称で知られています。
 レベル・モノグラム製のキットは、1993年にNHRA(National Hot rod Association)主催のレースで最高齢のチャンピオンになったエディ・ヒルが、1997年のシーズンをペンゾイル・レーシングチームとともに戦ったハイテクマシーンを、1/25スケールでキット化したものです。タイトルにあるエリック・ヒルは彼の妻で、そのレーシングチームで重要な役割を果たしていたそうです。

 エディ・ヒルが乗った実車は、矢のような形をした「’97 Mckinney」 と呼ばれる、全長が31ft(≒10m)もある車体で、軽量化と高剛性化のためハイテクパイプで組み立てられたシャーシとマグネシウム合金の薄板で構成されたボディーとから成っています。シャーシの幅は21.5in.(≒0.55m)と狭く、61.5in.(≒1.6m)ある最後部スポイラー幅が最大幅となっています。またエンジンは、スーパーチャージャー付の8,000㏄、6,200馬力(@6,800rpm)という驚くべき代物です。



 さてキットの方ですが、部品の大半はシャーシやエンジン、そしてトランスミションなど車体内部の構成品で、大部分は完成後見えなくなってしまいます。 そのため、キットでは完成後も内部が見れるよう、ボディーはシャーシに載せるだけの構造となっています。では順を追って作品を紹介していきます。



パイプ構造のシャーシです。完成するとキットの全長も40cmくらいになります。



簡素なメータとステアリング・ホイール。ステアリングシャフトはコクピットから前方へと長く伸びています。



6200馬力のエンジン。エンジンパーツは金属メッキが施されていましたが、剥がして塗装で表現しました。


前輪のステアリング部。バイクのタイヤのように薄い、Goodyear Eagleタイヤ。シャーシの中央に見えるのは燃料タンク



コクピットを前方から見たところ。すぐ後ろに巨大なエンジンが載っています。



シャーシに搭載されたアルミブロックのエンジンで、その後方にトランスミッション部があります。



幅17インチの巨大なGoodyear Eagle タイヤ。最後尾に突き出ている2つの塊は、減速用のドラッグシュートです。タイヤの接地面は紙やすりで擦って、摩耗後の感じを出してみました。


車体の後ろ半分と後部のスポイラー






最後に完成したドラッグスターの全体写真です。デカールは少し膜が厚く、貼り付け難いものでした。


  Home>Eddie and Eric Hill’s Pennzoil Top Fuel Dragster (Revell/Monogram 1/25)

Vol.75 2014 November   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
           editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

特集2

TOTAL PAGE