ハセガワ製1/32二式単座戦闘機 ショーキは現在入手しやすいキットですが本来は30㎜機関砲を搭載したキットを作る予定でした。それはどこの店頭にもなく入手困難な状態です。この30㎜機関砲搭載機はB-29を撃ち落とすために開発された機種で小さな機体にでかい機関砲とてもアンバランスでまたユニークさに魅かれるところであります。しかしながら手に入らないために通常の20㎜機銃にしました。キットの機体のパネルライン及びリベットは凹仕上げのハセガワスタンダードで合いもよく好感の持てるキットです。今回は短時間で仕上げをするために改造を極力抑え塗装とジオラマに手を入れることにしました。飛行機は主翼の補助翼だけを切り離しダウン状態にしました。ほぼストレートに組立ました。問題は塗装です。機体は銀色に塗りますが退色を表現しました。まず、ガイアカラーのメタルシルバーを2回エアブラシで吹き付けます。案の定、翼と胴体の付け根に金属粒子のツブツブが残りました。 |
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これは乾燥が早く吹き飛ぶ時点での跳ね返りの溜まり場が1か所に集中することによっておこる現象でした。そこを水ペーパーで平滑に削りだして再度、超薄めのシルバーを1回吹き付けて完成。その次は日の丸と識別帯ですがデカールを使わずにグンゼカラーをエアブラシしました。ここでは塗料の剥がれを表現するために銀塗装の上に極小にちぎった糊付けしたスポンジを転々と散りばめました。日の丸は赤色、オレンジ色を使いグラデーションを利かせ退色をイメージしました。乾燥後スポンジをとれば銀色の下地がのぞき剥がれが表現できたと思います。(少し大きすぎた感がある。)文字、部隊マーク等はデカールを使いました。その後パネルライン及びリベットにタミヤカラーで墨いれ。塗装、デカール乾燥後ガイアのクリアーを2回吹き、艶出し調整。乾燥後グンゼのスパークリア+1/3艶消しを2回きつけで完成。銀色のくたびれた感じが表現できたと思います。 |