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プラモデル製作記事

F-4 ファントムⅡ (東京プラモ約1/100)

by ヒサマロ




 こんにちわ、ヒサマロです。今回の温故知新シリーズは多分ほとんどの人が作ったことはないと思われる東京プラモのファントムを取り上げてみました。東京プラモは64年頃から主に倒産した三和の金型を引き継いで発売していたメーカーですがやはり数年で消えてしまったようです。このファントム(Kit No.2002)は三和で作られたものか、東京プラモのオリジナルなのかわかりませんが、あまりいい出来ではないのでオリジナルのような気がいたします。 おそらく日本で初めて発売されたファントムのプラモデルではないでしょうか。橋本喜久雄氏の描いたすばらしい箱絵のボックスをワクワクしながら開けると中身にがっくりします。駄菓子屋玩具に毛の生えた程度のパーツがスタンドを含めて20点入っています。モールドは銀と黒の2色成型で脚関係のパーツは含まれておらずスタンドを使用した飛行状態のみです。ファントム自体は特長のある機体ですのでとりあえずファントムに見えるかなといった程度です。




 では実際に製作してみましょう。コクピットは胴体部分に穴が開いているだけですのでいつも通り黒く塗っておしまいです。左右を接着し機首に左右に分割されたレドームを取り付けます。 レドームの赤外線スキャナーの部分がひどく幅広で、まるでカモノハシの口ばし状態になっていますが無視してそのままとします。




次にエアーインティークを取り付けようとしたら形が悪い上に幅が全く足りないので上下に5ミリのプラ板を付け足してなんとかそれらしくしましたが、今度はインティークベーンが省略されていることに気づきました。これがないとなんともしまらないのでこれもプラ板で現物合わせでそれらしく作って接着しておきました。 そうそう機首のラムエアインティークもないのでこれも自作しておきます。エンジン排気口も直径がだいぶ足りませんがそのままにしました。




スタビレーターはそのままつけると文字通り水平になってしまうので23度の下半角をつけて無理やり接着します。
キャノピーは幅が広く高さが足りない上にモールドがなくこちらで適当にそれらしく塗っておきます。
ミサイル4発と増槽タンクが付属していますが胴体下面にミサイル用の溝はなくしかも2発は主翼に直付けだし、増槽は形も大きさも全く違うのでこれらは使用せずクリーンな姿としました。




 塗装はボックスにはF-4BファントムⅡ艦上戦闘機と謳っていますがなぜかデカールは空軍のみとなっていますので指定通りに空軍に配属になったばかりのF-4Cとしてみました。 上面ライトガルグレーに下面インシグニアホワイトはミスターカラーを筆塗りしました。デカールは当然使用できませんですのであちこちから手持ちのデカールを寄せ集めてそれらしくしてみました。




 透明なスタンド(SANWA MOKEI PLASTIC SCALE MODELとモールドされています)を接着してこれにて完成! 60年代中ごろの国産プラモはこういうおおらかなものも多かったなということで今回はおしまいです。




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