オーストラリアのコモンウェルス社(CAC)が製造したCA-12ブーメラン戦闘機は、 主に地上攻撃に使われ、空中戦での撃墜・被撃墜共にゼロという、希有の記録を持って
います。
軍備不足で日本軍の侵攻に直面したオーストラリアは、英本国からの支援は期待出来ない状況の中で、国産戦闘機の開発と生産に着手します。機体のベースは、CAC社が
ノースアメリカンT6テキサンのライセンス権を獲得して、オーストラリア仕様で生産していたワイラウェイ練習機/多用途機で、1,200馬力のP&Wツインワスプを搭載し、20mm機関砲2門、7.7mm機関銃2挺の単座戦闘機に仕立てたのが、ブーメランです。
完全な現存機は、メルボルン郊外のポイント・クックにあるオーストラリア空軍博物館にあるだけと思っていたところ、アデレード郊外の「クラシック・ジェット戦闘機機博物館」にもあると知り、拝観の義務感が生じました(笑)
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博物館の隣のハンガーは、レストア工場になっていて、ブーメランの勇姿は、その隅に見る事が出来ます。ところが同博物館のHPを見ても、ブーメランはコレクション・リストの、中には無いようで、レストアされたものと思いますが、由来は不明です。
ブーメランのインジェクションキットは、エアフィックス72のキットが唯一と思います。
愛嬌のあるアライグマみたいな恰好が好きで、40年前の中学生の頃に作りましたが、その当時でもキットは??という感想でした。
そろそろ我が国のメーカーが、優れた技術力を発揮して、ブーメランの新製品を出して くれないものでしょうか。オージーにプラモデル文化は根付いていると思うのですが…
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