私にとって、追憶のプラモデル製作会社の筆頭は、フロッグです。なかでも冬戦争(別 名ソ連ーフィンランド戦争)で大活躍したフォッカD.XXⅠは、フロッグのキットだけなので、長年に渡って入手に夢中になっていました。それでも最初のキットは、中学2年生の時、何ら苦労することなく購入しているので、不思議なものです。実機については鶴書房から
出ていた「第2次世界大戦戦闘機および攻撃機・練習機」(K・マンソン著、湯浅兼三訳、 野沢正監修)で既知だった(もっともデンマーク空軍機での紹介ですが)ので、違和感なく、ドイツ空軍機用のライトブルーを大量に常備していたので(笑)、迷わずフィンランド空軍
塗装で完成させました。
高校生になって、航空情報誌に掲載された「森と湖と空」を読んで、フィンランド救国の 戦闘機と気がついて、キット入手に燃えましたが、結局フロッグ製品は一箱追加出来た
だけでした。
フロッグのキットは、オランダ空軍機にしかならないようで、冬戦争のフォッカーD.XXⅠ にするのには、エンジン下部にある空気取り入れ口の後方に、もう一つ空気取り入れ口
を追加する必要がありますが、中学生の私はパスしました。
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ちなみにオランダ空軍のD.XXⅠのエンジンは、ブリストル・マーキュリーⅦとⅧで、博 物館の機体はⅧを搭載、フィンランド空軍機はブリストル・マーキュリーⅧですが、同国で
は、冬戦争以降にP&W社のツインワスプを搭載したタイプを生産しています。これは マーキュリーエンジンはブリストル・ブレ二ム専用とされたためです。
実機は残っておらず、オランダ国立軍事博物館の機体はレストアで、フィンランド中央 航空博物館の機体は、数機の残骸を合体させて完成したと聞いています。
オランダの博物館は、1990年代半ばに拝観したもので、当時は「アナログ写真機」し か所持しておらず、しかも撮影後はネガは四散したので、今回写真からデジタル化しま
した。そのため見ずらくて申し訳ございません。その後オランダ旅行の機会はありましたが、博物館のあるソエストバークは、路線バスでないと行けないので、列車移動を好む
私は、ついついご無沙汰していました。
実は昨年、オランダ国立軍事事博物館の大改装が終了し、再公開されました。HPを見 ると、以前よりも太陽光線を取り入れた建物になっていて、戦車の展示もあります。
そしてレストアとはいえブリュスターB339バッファローまで展示されていますので、是非再拝観したいところです。そのためには、ゲットバック円高!
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