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プラモデル製作記事

   F-104J栄光 (ハセガワ 1/48)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治




■作品について
 この作品は2008年の夏頃のものですが、一度はF-104を作ってみたいと思いプラモデルを買い込んではみたものの、銀色塗装にためらいがあり、なかなか製作意欲が湧きませんでした。 そんな時ある模型店で派手なデカールを目にしたのがきっかけで、これなら銀色とマッチして相乗効果が得られる作品になると思い製作にこぎつけた作品です。




■キットについて
 ハセガワ製の1/48で現在でも入手可能なキットです。ハセガワスタンダードの凹のパネルラインとリベットが施してあり又組み立てやすさを考慮した好感のもてるキットでした。1/72と同じでキットのできは業界トップクラスだと思います。キットのデカールは白色部と透明部に多少の黄ばみがあり特に今回のように銀色や白色に近い機体色には不向きです。運よく別売りのデカール(プラッツ製)にめぐり合えたためそれを使うことにしました。キットの付属のデカールも使用しましたが透明部の多いものは最小限にばらして貼りつけました。 作風は飛行機単体で多少の改造を加えたものにしました。改造点は電子機器類とバルカン砲、それらの点検パネルなどをプラ版と伸ばしランナーで作りました。キットを作り終えた時点で機体全体を2000番の耐水ぺーパーで研ぎだしを行いました。銀色塗装は下地のプラスチック素材の流し込みの跡や細かな傷を拾うため念入りに平滑性を保持しました。





 銀色塗装ですが定番では下地に黒色塗装を施すとよいとありますが私の場合クリアー塗装を多くするため、塗膜が厚くなるため行いませんでした。銀色はガイアノーツのピカピカの銀色を使用しました。これは超薄めを何度も細かく吹きつけました。胴体部には少し黒色を混ぜた銀色を要所々に吹きつけました。 胴体、翼部にはグンゼのラッカー系の赤、白を吹き付けました。塗装乾燥後ガイアのクリアーを一度吹きつけます。其の塗装が乾燥後プラッツのデカールを貼ります。このデカールの中で銀色のライン貼りが細かい作業の連続で一番神経を使いました。デカールの発色と密着性は程好い感じで又デカール軟化材にも十分耐えラッカー塗装にも負けていませんでした。




 デカール乾燥後グンゼのスパークリアーをこれも超薄めで3回吹きつけました。デカールの段差が多少は気になるところですが気にせずにそのままにしました。 今回は銀色のピカピカを強調するためパネルラインにはスミ入れは行いませんでした。



■全体について
 製作は60時間程度かかったと思います。銀色塗装は下地の処理に注意を払うことと吹きつけの場合の塗料の希釈具合、吹きつけルートなど手順を踏んで落ち着いて行えばそれなりの結果が得られます。 しかし銀色塗装は一発勝負で後からの補修ができないことが難点で過去に何度も失敗をしてきました。今回はうまくいった感があります。たまには飛行機単体もシンプルでいいなと思いました。




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