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プラモデル製作記事 温故知新シリーズ第10弾

A-1Eスカイレイダー(モノグラム 1/72)

by ヒサマロ




 こんにちは、ヒサマロです。ここ2回ほど国産の絶版キットを取り上げましたが今回の温故知新シリーズは王道モノグラムのA-1Eスカイレイダーをピックアップしてみました。発売は1967年でちょうどフジミからも1/70で単座のA-1Hが発売されたのも同じ頃でした。 フジミのキットは発売時にすぐ購入して製作しましたが、このモノグラムのキットはだいぶ後になって購入したまま手付かずでおりました。




 まずはお約束のコクピットから作ってゆきます。ここはたったの3パーツです。サイドコンソール、後席、床板が一発モールドされたものと前後隔壁にシートが2つモールドされたものにパイロットが1体というきわめてシンプルなもの。いつも通りに特に手を加えることなくそれぞれを丁寧に塗り分けておきます。 計器盤はデカールが用意されていますが胴隊側のモールド部分が小さかったので私は台紙ごと切り抜き裏に両面テープを貼って直接貼り付けました。尾輪を組み込んで胴体左右を接着します。合いは悪くありません。




 主翼は上下分割ですが翼端下面側に隙間が出来ますので溶きパテを流し込んで整形します。胴体と主翼の合いも良い方ですが胴体下面後部にやはり若干の隙間が出来ますのでここにも溶きパテを流し込んでおきます。 カウリングにエンジンが直接モールドされていますので銀とグレーを塗って黒のエナメルでスミイレしておきました。胴体接合後に上下面にヤスリがけしてスムーズなラインにしておきます。水平尾翼を取り付け、キャノピーを接着したらほぼ出来上がりですので塗装に取り掛かります。




 今回は空軍のベトナム迷彩に仕上げました。まずは下面のグレーはクレオスの311番に若干の11番ガルグレーを混色したものを使用しました。上面はまず310番タンを塗り、その後にグリーン303番、309番を塗って、各色の境目は隣同士の色を混色したものをかなり薄く溶いて面相筆でなぞると自然な感じでボカシが表現できます。退色表現としてタンには45番セールカラーを加えて明度を上げたものを上から擦り付けます。 グリーン2色にもこの退色したタンを若干混ぜ合わせてやはり適当に塗っておきます。最後にタミヤのスミ入れ塗料のブラックでウォッシングしてデカールを貼り付けます。スカイレイダーは排気の汚れが目立つのでパステルのグレーと黒を使用して汚して見ました。脚やパイロンなどのアクセサリー類を接着して、水性トップコートのセミグロスを一吹きして完成です。




 ボックスには空飛ぶダンプカーと謳われていますがキットには胴体下の燃タンと主翼パイロンのナパーム弾しかついておりません。小型パイロンに装着すべき兵装類が皆無なのはちと寂しいですね。 今回は時間がなく間に合いませんでしたがハセガワのウエポンセットからロケット弾パックなどをつけtる予定でおります。以前製作したハセガワのA-1Hと記念撮影をしてみました。




 このキットは現在でもドイツレベルから発売されている息の長いキットです。単座型のA-1Hはこのスケールではフジミ、エアフィックス、ツクダ、ハセガワと発売されてきましたが、多座席のA-1Eはモノグラムが発売して以来キット化されていません。 かれこれ50年近くも現役でいられるということはこのキットの基本的設計がシンプルで簡単に製作でき、それでいて実機らしさがでているということの表れではないでしょうか。読者の皆さんも在庫されていらっしゃる方けっこうおられるのではないでしょうか。ぜひ製作してみてください。それではまた。



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