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誌上個展

フォッケウルフ Ta 283 (フーマ 1/72)
Focke Wulf Fw Ta 283 (HUMA-Modell 1/72)

by  田口博通 Hiromichi Taguchi




 ドイツのフーマモデルからドイツの計画試作機が多くリリースされていて、数年前にいくつか買い込んでいた。今月の特集をモチベーションにやっとそのうちの一つが完成した。
 本機Ta283は尾部のパルターロケットモーターで離陸し充分に加速後、胴体後部両側の巨大な2基のラムジェットエンジンを作動させ、音速突破を狙った計画戦闘機だった。
 機首にはMk103機関砲を2門搭載予定で もし実用化されれば バッタバッタとB17を撃ち落とし、暴れまわったことだろう。
 当時からレーダー電波対策として、イギリスのモスキートのように全面木製化が企画されていたが、胴体と尾翼は強度確保のために金属製、主翼は木製となったようである。
機体形状はとにかくラジカル、それでいて獰猛さを感じるのは私だけだろうか。垂直尾翼はリピティッシュの流れをくむ分厚いもので、尾翼両端にラムジェット2基が装備されている。
 もちろん、計画機で完成はしていない。



製作

 フーマの1/72キットは、外形はしっかり出ている魅力的なものだが、パネルラインは極簡単なもので、エルロンやラダーのスジ彫りは浅い。ま、計画機ということで、目くじらを立てることもないだろう。部品点数も少なく あっという間に完成する。
前輪式のため、機首にはオモリを仕込んでおいた。
 塗装は、説明書にカラーの塗装説明図が付属しており、それを参考に実戦配備塗装とした。
下面はニュートラルグレーで下塗りした上にライトブルー76(MrカラーNo117)。上面はブラウンバイオレット81同No121)とライトグリーン82(同No122)のインクスポット迷彩とした。
 機体数字と撃墜マークはそれらしく流用して貼っておくと、実戦配備機ぽい雰囲気となるから不思議だ。




 主脚はいつのまにか一本紛失していたので、金属角棒を曲げた簡単なものを自作した。計画機でもあり、それらしく見えれば充分と考えた。

 こんな代物が本当に飛んだら、ヨーロッパ戦線は形勢が変わっていただろうか?   ミーティア VS Ta283の空中戦を見たかったが、実現したら当然、Ta283の一撃離脱で勝負ありだっただろう。
 脳内大戦シミュレーションで楽しむこともできる ドイツ計画ジェット機は興味がつきない。



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