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誌上個展

Ju-88P-1 75mm対戦車型 東部戦線 1943年  (ドラゴン1/48)

by 寿




 やってしまいましたよ、対戦車型。しっかし、この飛行機どう考えても無茶。なに考えてんだよドイツ。ふつー75㎜砲なんて飛行機に乗っけますか?装備重量1.5トンですよ。反動だってとんでもねーだろうし。 「空飛んで行った方がより素早く大砲持って行ける」とか考えたんでしょうかね。もっとも、日本でも似たようなことやってるんで他人の事言えやしませんが。(B29対策でしたけど)




 でもまぁ、かっちょいいのでこれはこれでよし。ごっつい大砲突き出してる姿は実に強そう。実機は性能低下が著しくて試作で終わってしまいましたが。 (それでも18機ほどが部隊配備されて実戦経験してるようです)




 制作は特に問題なし、です。うーん、さすが傑作と呼ばれたキット。やる気満々情熱メラメラ、メーカーの気迫が伝わってきます。まぁ、合いや細部のバリはご愛敬ってことで。胴体の段差、日本海溝も真っ青ってな感じだし。 瞬間のてんこ盛りに硬化スプレー吹いて、ごつい金属ヤスリでバリバリ削ってやれば20分足らずで修正完了。
 やー、瞬間と硬化スプレーのコンビ最高。硬化時の臭い強烈だけど。



 塗装はいつもの筆塗りとエアブラシのハイブリッド。もー、筆塗りムラムラ大作戦。それをエアブラシで一階層明るく淡い色調で色目をなじませて、更に細部を面相筆で塗る。塗りまくる。 とどめにエナメルウォッシング、と毎度のパターンで完成。まぁ、機首の部隊マークはちょっとしたおちゃめ。気にしないで下さい。試作機だしね。(いいのか、そんな言い訳で)




 おおう。またかっちょええ飛行機を作ってしまった。飾る場所も頭を捻らなきゃいけないぞ。そういやそろそろ陳列ケースも満杯状態なので、幾つかの完成品をモスボールしなきゃならんのですが、それでもやっぱり着実に部屋のスペースは減っていっているのであります。 あー、もっと広い家に引っ越すか?しかしプラモの為に家を替えるってもの何だかなぁ。(世間ではそれをアホと言う)



製作の詳細

(写真1) 見よ、このでっかいガンポッドを。ポッドと言うにはかなり抵抗があります。しかも75mm砲は尾栓までモールドされているという芸の細かさ。完成したら全く見えないのに・・・・流石ドラゴン。

(写真2) マズルブレーキはスライド金型を使った一発抜きです。金掛けてんなぁ、こんな小さなパーツなのに。国内メーカーも見習って頂きたいものです。


(写真3) コクピットは一気に組んで、だーっと塗ってしまいます。勢いが大事ですね。ここで手間取るとあっという間に失速して完成が遠のいちゃいますから。


(写真4) しかし、国江先生の監修があったお陰で実に良い出来です。今は見かけなくなってしまいましたから、発見したら即買いのキットでしょう、やっぱ。

(写真5) 小物のパーツは一旦切り離すと固定がめんどくさいので、ランナーに付いた状態で塗装です。ま、いつものパターンですね。こっちの方が効率良いし。

(写真6) クリアパーツは接着面を黒で塗ってコクピットを封印。埃が入ったらヤなので、開口部は養生しておきます。


(写真7) おお、なんか士の字になるとモーレツに作業が進んだ様な気がする。完成間近って感じか?でもそれは多分気のせい。チマチマした細部工作はこれからが山でございます。

(写真8) 取り敢えずマスキング。うーん、小型とは言えやっぱ爆撃機。双発でも相当なデカさです。ヨンパチだから尚更ですな。


(写真9) ガンポッド(敢えてマギルスボンベとは言いたくない。デカ過ぎじゃ)は結構フィッテングが悪いので瞬間様とパテで強引に隙間を埋めてます。まぁ、こんなニッチなキットまで出してくれたんだから文句とか言ってたらバチが当たりますわ。これをスクラッチするとかなったら、とんでもない苦労しちゃいますよ。


(写真10,12) 下面に茶褐色でスミ入れすると、後でボカすの苦労しちゃうんでニュートラルグレーでやっちゃいます。




(写真13) ほんでもって下面色をぺたぺた。

(写真14)近似色をエアブラシで吹いてボカしてゆきます。


(写真15) アップにするとこんな感じ。うーん、ニュートラルグレーでも濃かったかねぇ。

(写真16) 翼端と機首を黄色で塗って、


(写真17) 上面のスミ入れを開始します。キャノピーはいつものようにフラットブラックで下塗り。キャノピー枠が透けちゃうと台無しなので。

(写真18) まずはRLM71のダークグリーンをベースに下塗り。



(写真19) 息抜きがてら、タイヤを侍従変形に工作。ぶった切ってプラ板貼って、ゼリー状瞬間で変形状態に加工します。

(写真20) 気を取り直して上塗り。これも近似色でオーバースプレー。


(写真21) RLM70、っつーかブラックグリーンでスプリッターを。此所まで来ると完成間近って雰囲気プンプン。テンション上がりますぜ。

(写真22) エンジンナセルの回り込み部分も余勢を駆って一思いに、だーっと。


(写真23) ボカしすぎて消えちゃった部分をエナメルで再度スミ入れです。エアブラシでちっと調子に乗りすぎましたわ。

(写真24) ほんで、デカール貼ってマスキング剥がせば、めでたく完成であります。しっかし、双発とは言え本来爆撃機として設計された機体に大砲乗っけて、対戦車攻撃に使うなんて流石ドイツ。やることが無茶。アメリカも似た様な機体はあったけど、用途は対艦攻撃だったしねえ。でも、かっちょええのでこれはこれで良し、であります。



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