今年1月に拝観したアデレードの「クラシック・ジェット戦闘機博物館」では、F4U-1 「バードゲージ」のレストア中でしたので、ご紹介させていただきます。実機は、最近の
台風で甚大な災禍を被ったバヌアツ共和国エファテ島の浅瀬から回収されたものです。
P39やミラージュの展示ハンガーの、隣のハンガーがレストア工場になっていて、係の人に「I would like to」の構文そのままに「見たい」とリクエストしたら、追加料金なしで気軽
に案内してくれました。オージーは日本人は英会話が全く駄目と理解しているのでしょう、 私のブロークン・イングリッシュにも親切かつ丁寧な英語で説明していただけました。
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かつての敵国で、捕虜を虐待したことから、私の一世代前の方々は、欧米やオーストラリア、ニュージーランドでは、不快な思いをさせられた事が多いと聞いていますので、隔絶の感があります。とくにオーストラリアの場合は、本土を空爆され、偵察隊が上陸までしていますから。
拝観の翌日がオーストラリア建国記念日で、アデレードのメインスト―リートでパレードが行われましたが、公的機関の行進の後を受け、アデレード在住の諸コミュニティが練り歩きをしましたが、その先頭集団が浴衣姿の日本人会だったのが印象的でした。
金銭面はともかく、英語能力は高校3年生時代が頂点だった私みたいのが、気楽に海外の航空博物館や戦争博物館を拝観できるようになったのは、海外にあって日本の印象を向上させた方々の努力のお陰と、改めて実感し、感謝したものです。
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