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プラモデル製作記事

F-4EJファントム
(ハセガワ 1/48)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治




■作品について
 この作品は20年以上前のものですが、ハセガワから1/48で現役ジェット戦闘機シリーズが始まり雑誌等でよくファントムが紹介されていました。そんなあおりを受けて作ってみたのが今回の作品です。飛行機作りをする前はAFVに凝っていました。雑誌等で紹介されたバーリンデンやシェパードペインなどジオラマに関する写真は紙に穴があくほど見ていました又憧れてもいました。 特にバーリンデンの本物(4号突撃戦車ジオラマ)をある模型店で見たときは大変感動して動くことができなったことを覚えています。今考えてみるとジオラマのルーツはこのころから大きく芽生えてきと思われます。そしてファントムはジオラマ風に仕上げることになりました。




■キットについて
 ハセガワ製の1/48で現在でも入手可能なキットです。ロングセラーであり自衛隊の延命策にあやかって再版や改造などの多種のキットを売り出してきたことも特徴といえます。キットのリベットとパネルラインは凹タイプで組み立てやすく好感のもてるキットでした。ただしパネルラインの表現が機体接合部において浅く再度掘り直す必要がありました。 当時の金型技術では当たり前のことで許されるところでもありました。ファントムについては世界中のメーカーが販売しておりドル箱敵なキットであったことは間違いありません。その中でハセガワのキットの出来はトップクラスだと思います。




 キットはノーマルに組立を行い、機体の電子機器のパネルを一部だけをくりぬきそれらしく工作を行いました。なによりも資料がなく又改造する技量もなかったことでした。キット組立完了後塗装に移りますがこのころはグンゼカラーの水性カラーを使用しました。又エアブラシもピースコン(フッ素ボンベタイプ)を使用していました。人体や環境に悪影響を及ぼすもので、今思えばよくも使っていたなとぞっとします。 機体上部色と下部色の境目は型紙を使わずエアブラシ吹き付けで仕上げました。塗装完了後キット付属のデカールを貼りました。デカール貼りつけ後のクリアコートは適切なものが発売されておらずデカールの上だけを水性の艶消しクリアーで筆塗りを行いました。最後にパネルラインの墨入れをタミヤエナメルカラーで仕上げました。




 キットにはコクピット用の昇降ラダーが付属しておりそれに見合うように作業台を自作して又別売りのハセガワ製のパイロットとメカニック(自衛隊風)を据えることにしました。 これの出来は程好く貴重な存在でした。塗装はタミヤエナメルカラーで仕上げました。




 ジオラマ風としてコンクリート製の飛行場をイメージしてホームセンターで木製の棚板を購入し、それを台座にしてその上に紙製の厚紙を木工ボンドで接着してコンクリート色風の水性カラーをエアブラシしました。 コンクリートの目地を筆塗りでそれらしく仕上げました。又草地も部鉄道模型用のブッシュで表現しました。




全体をとおして
 製作時間は過去のことで定かではありません。私の作風は幼いころに親に買ってもらったM4シャーマンやロングトム砲などを砂場で遊んで楽しかった印象が残っていて、ただ単品のキットを作るだけでなくそれと同調できるものや盛り立てるものを一緒に作り、見て楽しいとか何かインパクトを与えるような物語を主張するように作ることが信条になったと思います。 子供のころの感動は何かにつけ一生追い求めるものがあります。人生っておもしろいですねー。




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