小学生の時に、マッハ3を超える戦闘機としてYF-12Aを知り、その高速性能とエイを思わせるスタイル、黒一色の塗装に魅入られました。どこのメーカーなのかプラモデルも
2,3機作っています。当時の刷り込みでは、最初に戦闘機型のYF-12Aが製造されて、偵察機型のA-12が続き、その後SR-71に発展し、最後に偵察用ドローンD-21を背負うM-21というバリエーションが生まれたと思い込んでいました。それにマッハ3の
飛行のために、機体表面は「チタン」という特別な金属で覆われているという話は、子供 の空想力を強く刺激しました。後年「チタン」を使ったゴルフ・クラブが発売された時は、裏切られたと思いましたが(笑)
実際にはCIAの発注で、最初にA-12が製造されてベトナム戦争で偵察任務を行い、戦闘機型YF-12Aは不採用。A-12を改良し複座化したSR-71は、A-12の後継
者になって沖縄にも配備。D-21を背負うM-21は、A-12からの直接の発展でした。 |
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そしてジョンソン大統領が、プレス発表の席で「RS-71」を「SR-71」と読み間違えたので、「SR-71」と呼称されるようになったというのは、都市伝説のようです…
A-12系列は、特異な形状と内側に傾斜した垂直尾翼、機体全面を覆う黒塗料など、 対レーダーを強く意識していて、世界最初の実用ステルス機と称される由縁です。
一部のSR-71は、モスボール状態で保管されて現役復帰の可能性はありますが、知られている全機種は退役し、博物館でその姿を目にすることが出来ます。
プラモデルでは、LSが1/144でSR-71をリリースしていましたが、その頃私は購入 するのはWWⅡ機だけと決めていたので、逃してしまいました。現在見かけることなく、
絶版キットになってしまったのでしょうか?
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