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特集  ステルス

   ロッキード・マーチンF-22Aラプター
(モノクローム&タカラトミー 1/144)

by  Windy Wing 2013

 今回は私が最も好きな航空機<ロッキード・マーチンF-22Aラプター>をご紹介いたします。


<モノクローム 1/144 ロッキード・マーチンF-22Aラプター>




 本キットは当初、月刊誌の付録として頒布され、後にモノクローム社から化粧箱入りキットとして販売されました。
いずれも同社の他製品と同様、柔らかい素材に甘めのモールドが施されているだけで、機体表現の切れ味はあまりよくありません。




 造型もF-22の特徴である左右に広い機首周囲がスリムすぎるうえ、逆にキャノピーが上下に高いため、全体にステルス系猛禽類の獲物を狙うようなワイド感に乏しいのが難点です。


<タカラトミー 技MIX 1/144 ロッキード・マーチンF-22Aラプター>




 技MIXシリーズの先陣を切って発売された本キットは造形、モールド、彩色、そしてタンポ印刷されたステンシル、いずれをとっても死角なしの絶品です。
 組立てはスナップ・フィットを前提としているため、部品の精度にはフィギュア的な甘さもありますが、工作自体はそう難しくなく、実働20時間ほどで完成させることができました。




 塗装は第27戦闘飛行隊のもの。
私にとっては、嘉手納で間近に見る機会を得た懐かしい機体です。




 今回ははからずも「雑誌のおまけ」と「完全無欠のイージー・キット」の凸凹対決となりましたが、もしも、模型が「正確な縮尺物」と定義されるならば、その優劣は申し上げるまでもありません。しかし、F-22の隠微な背景をより象徴的に表現している作品はどちらか、と問われれば、個人的にはモノクロームの方を挙げたいと考えます。  作品への愛着はその作業時間に比例する、というのが私の経験則ですが、今回もそれに違わず、あらためて趣味としての奥深さを実感させられるモデリングとなりました。


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