ガルウィングドアの初代クーペモデル300SLは1955年から1957年5月の生産終了までの2年間で 1400台が生産された。以後は300SLロードスターモデルに移行し1,858台生産された。
ロードスターでは燃料タンクが小型化され、トランクルームが拡大された。ホイールベースは変わらないが、全長はやや長くなっている。
このSLクラスは 2代目 W198に引き継がれ、以後 モデルチェンジを繰り返し、2011年には第6代目のR231(SL650)が登場している。
さて、ベンツでは SLクラスは2シーターオープンスポーツの最高峰に位置づけられた。また、「SL」はドイツ語で軽量スポーツカーを意味する「Sport Leicht (シュポルト・ライヒト)」の頭文字に由来するとされたが、2代目(W113)よりセレブ向け高級スポーツカーとしての性格を強め、ラグジュアリー性や快適性を重視するコンセプトが現在に至るまで貫かれている。 それがまた、高級車を中心ラインアップとする ベンツなりの生き方なのかもしれない。
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300SL ロードスター 実車写真(Wikipedia より引用) |