Bf109　G-14 (アカデミー１/48)

by Mels57

　ストックとして3～4機もっています。(作りもしないで買い漁っていました-この時期が結構長かった…）
他にオリジナル？のホビークラフト版も形式違いで数機保有してまいます。
キットの素性は理解しているので、低価格でもあり今でもネットでたまに見つけては買ってしまいます。
最近輸入販売先のグンゼと契約が切れ、今までのようには手に入れにくくなりそうです。
また何所かと契約再輸入販売されても、昨今の円安でお高くなって登場を想像します。

　基本的には同社のG-6と同一キットで標準型に変わってガーランドフードと後期型の大型垂直尾翼ユニットが別部品で入っており、説明書には胴体尾部をちょん切ってつけかえろと指示があります。

　作成手順は最初に投稿させていただいたG-6と同じ流れで作っていきます。
今回、エアスクリューは先に作ったフジミで余ったブレードを若干形状修正して流用しました。
(ICMのF型のときと比べると楽ちんです）

　胴体後半のスリム化を行い、(サラッと書いてますが手間がかかります）
消えた筋掘りを施し白ベースのサフで下地仕上げ⇔修正を何度か繰り返します。(何回修正したやら…)
納得出来たら塗装工程にはいっていきます。

塗装については、キット指定のイタリアRSI(ドイツの傀儡政権)の空軍ANR所属機で塗りました。
ドイツから供与されたオリジナルの機体のマーク類を一部塗りつぶし、新たなマークを記しているモノです。
私が持っている資料本にも載っている例ですが、微妙に解釈が異なっており一番“絵”になる様にしました。

　実戦現場での応急塗装ではありますが、ベースはラッカー吹き付け＆フリーハンドインクスポットを施し一部デカール等貼付後アクリル水彩でよれよれイメージを塗りこんでいきます。出来るだけ筆塗りでこのやられ側メカのヤツレ感を“格好良く”表現したくほどほどな汚しも施してみましたがどんなモンでしょうか。ドイツ標識マークはほぼ塗装処理してます。

(→翼下面のマークの考証や位置が様々なので、これだけは後で修正できるデカールでごまかしてます。)
フィニッシュにデカールがテカテカですので艶消しクリアーを吹き調子を整えています。(質そのものは良いデカールではあります）

　2次大戦のイタリア軍は大戦初戦から半ばまで、それなりの装備と規模があれど勝利する事が少なく、ギリシア侵攻でも相手は旧式の装備(戦闘機はPZL24系)でかつ、規模も小さいものであるのにいつまでも攻め落とせず、そうこうしている間にイギリス軍の参入を許してしまい、しびれを切らしたドイツ軍の加勢でようやく勝利します。
この後もイタリアは北アフリカへ勝手に戦線拡大してドイツを更なる泥沼に巻き込んでいきます。

強くなったのは皮肉にも、北アフリカ戦から敗退しイタリア本土まで連合軍に攻め込まれ旧体制が崩壊し(オールイタリアとしては敗戦し南北イタリアで分かれて戦闘）ANRで再編成されてから装備も充実し、何よりも残った兵士たちのやる気が発揮され強力になっていきます。ドイツはその実力を評価し終戦間際にはMe262まで供与を検討した様です。(※双葉社文庫/イタリア戦闘機より）

　他国に供与されたメッサーは中古/再生機が多く、塗装も現地で上塗りされた様で見た目はヨレヨレなものが散見されます。本機も当初ドイツ部隊で運用されていた時のマーク類やスワスチカを重ね塗りして消し、その上に新エンブレムを書き込んでいます。

実運用でもスイスなどは不良中古機(G型)をつかまされ、不安定なコンディションで先に就役したE型(新造機)より早く退役していきます。フィンランドもドイツから送られてきた機体は点検しており、エンジンに仕掛けられた砂(シリンダー内に入れられた)を洗浄し整備しています。(北欧空戦史より)
→ドイツ内でのレジスタンス活動による妨害でフィンランド向けの機体も破壊工作されていた様です。

　また機会があればクロアチアに供与された機体(終戦前に連合軍に投降したG14の写真は結構ポピュラーなヤツで最近未発表のアングルで写真公表されています　これがカッコ宜し）なんかも再現してみたいと思ってます。

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