Home  >  五式戦(水滴風防タイプ)  (ハセガワ 1/48)

特集 ハセガワ48航空機シリーズ

   五式戦(水滴風防タイプ)  (ハセガワ 1/48)

by Y大佐
飛行機プラモデルの製作

今月のお題目はハセガワの48とのことなので 最近作ったハセガワ48の五式戦を紹介します。




 五式戦は水冷エンジンの三式戦飛燕のエンジンがなかなか出来ないため工場に並んだ首なし飛燕に空冷エンジンを載せたものです。
水冷エンジンの飛燕に比べて最高速度こそ若干低下したもののダッシュが効くようになり、何より信頼性が上がったことで結構活躍した機体となりました。

私の手元に、五式戦の破片があります。大戦末期にB29の迎撃に出て返り討ちに会い、墜落して30年ほど埼玉県越谷市の水田の下に埋まっていたものです。
破片は厚さ1ミリのアルミ合金と思われる金属でできており、沈頭鋲が4個確認できます。全体は折りたたまれたような状態で、墜落時の衝撃の強さを物語っています。
表面には濃淡2種類のグリーン系塗料が残っています。
沈頭鋲の平らな方(つまり表側)はかなり濃い緑色で裏側はカーキーグリーンのような少し明るい緑色が確認できます。
濃い緑色はクレオスの濃緑色(川崎系)130番よりだいぶ暗い色で、明るい方はコックピット色126番より少し暗い色ですので、この色を参考にキットを塗装しました。




 ハセガワのキットですが、エンジン後部がスマートすぎて五式戦の持つ迫力が出ていないのが欠点と思います。
そこで、エンジン後ろのパネルに切り込みを入れて前部を広げてました。また、カウルフラップを広げることによりエンジン後部のボリューム感を出してみました。これだけで大分イメージが良くなると思います。
本当は胴体横のバルジ部分を膨らませるともっと良くなると思いますがそれをやるだけのスキルも時間も気力も無いのでこれで良しとします。
塗装は、クレオスの川崎グリーンを使いましたが、色が明るすぎるのでブルーを追加しています。
機内色はコックピット色126番を使っています。
川崎の機体の機内色はサンドイエローというのが定説になっているようですが、川崎の全ての機体の機内色が茶系というわけではないと思います。
日の丸はデカールの色が気に入らなかったので塗装で再現しました。

色を少し暗くして、機体前部を少し膨らませることでかなりイメージに近い五式戦になったと思います。





  Home> 五式戦(水滴風防タイプ)  (ハセガワ 1/48)
Vol88  2015 December    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
 editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集1


TOTAL PAGE