機体が塗装してあることは、実機写真をみれば分かる。金属地肌ではない。ところがモノクロでは灰色にも見えることから、模型界に神風灰色説が出た事もある。これはほどなく銀色塗装であると訂正された。青は、当時の「アサヒグラフ」の特集号の表紙イラストで青く刷られているし、それ以外でも青いので青とは分かる。でも紙に印刷して80年近く経過した青色が実機の青色を反映しているとは到底考えられないし、それ以外でも同じようなものだ。 |
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掲載写真は「20世紀デザイン切手第8集」の神風号とニッポン号である。もちろん最近の印刷で、神風号の青色は渋い色で刷っている。どれほど実機を反映しているか分からないが、色の常識はこういうものが積み重なっていくのだともいえる。この神風号だが、絵には私のウッカリも霧散しそうな大エラーがある。ラダーの「J」の前方が背景色になっているが、ここは垂直安定板があるはずの場所。作画の参考にした写真では分かりにくかったのだろう。ヒトは間違いをする生き物です、お許しを。 |