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ヘンシェル Hs126 (マッチボックス 1/72)の製作
by
田口博通 Hiromichi Taguchi
飛行機プラモデルの製作
72ワールドを構成する有名メーカーの一つがマッチボックスでした。独特の世界観で飛行機プラモデルを出していた時期があり、いきがかりでコレクションしている方も多いと思います。
良く知られているようにマッチボックスから発売されていた飛行機プラモデルは玉石混合でした。
第2次大戦の有名機や有名ジェット機はどうしたことかほとんどが”あっと驚くタメゴロウ”(古い)的なB級C級の「石」なのですが、複葉機やマイナー機にはびっくりするような「玉」が多いのです。設計や金型を担当した会社が2系統あったのかもしれません。
このHs126は高翼機でマイナー機に属し、機体モールドは今一つですが、構成やフォルムは「玉」です。高翼機を下から見上げれば おおらかで、素晴らしく、 「かっこいい」の一言だと感じています。
箱絵はアフリカ迷彩ですが、そのタッチもすばらしく、私は箱絵で飛びついて買いました。
実機について
Hs126は1936年頃からドイツ空軍でのテストが始まり、Hs126A-1が1938年にスペイン戦で使われました。用途は、戦術偵察と地上支援爆撃で、それを意識して高翼機になっています。
頑丈さを生かして、Fw-189に置き換わる1942年頃まで、東部戦線やアフリカ戦線で使われました。
カラー塗装図
キットは
キットにはロシア戦線の折れ線迷彩とアフリカ迷彩のデカールと箱裏塗装図が付属しています。
組み立て説明書は、6か国語対応で、日本語も記載されていました。
機体のスジ彫りモールドはダルイのですが、そう太くはなく、そのままで許せる範囲です。
コクピットの中もざっとしたものですが、覗き込むような人もいないでしょうから、そのままで充分と思います。ブラックグレーで塗っただけで済ませました。機銃やステップ、尾輪など小物はよくできています。
箱絵の印象が強烈だったので、迷わず砂漠迷彩で作ってみました。本来ならば、筆塗りで作りたかった所ですが、成形色がうなるような2色パンダのため、サフェーサーを吹いて、下地の統一をせざるを得ず、全体もエアブラシの塗装となってしまいました。バラバラに塗っておいて、支柱だけ筆塗でまとめました。
斑点迷彩が大きすぎで、「ガ」のように見えてしまい、もう少し細かくした方が、実感がでたのかもしれません。
おそらく、このキットは絶版になって久しいのでしょうが、マッチボックスの飛行機キットは その「出来具合」からあえて好んで作ろうという作り人も少ないことから、中古放出品として 最近 結構出回っているようです。また、ドイツレベルブランドで 時々再販されているので、それを入手することも可能です。
Hs126のような機種は マイナー過ぎて今後も他のメーカーからリリースされる見込みが無い貴重なキットだと思います。(大昔にエアフィックスから発売はされていましたが)。 もし、在庫されていれば、このまま朽ち果ててしまうのは、あまりにもったいないので 作ってみて、マッチボックス文化を感じるというのも一興ではないでしょうか。
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