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  ミグ21R”フィッシュベッド” エジプト空軍#8501 
(フジミ1/72)

by 寿
飛行機プラモデルの製作




 全ては、赤い星の国のヒコーキを作りたいと思ったのが事の始まり。
 ストックも消化しておきたかったし(部屋のスペースがちょびっとヤバくなってきている)、いいヤツなかったかなと積みプラタワーの前で腕組みする事しばし。
 その時、脳天へ閃くような直感が。
「そういやナナニイのミグでフジミが居たな」
 はたと手を打って魔窟の奥底からキットをサルベージしてみれば、見事にへしゃげかけた箱を発見。
 デカールはもう黄ばんで賞味期限ぎりぎりだし、仮組みの時のテープは糊が乾ききってパリパリだし、パイロットは行方不明で何故か計器板のデカールだけが切り取られて無かったりで、忘れ去られていたプラモの悲哀をひしひしと感じさせる有様でした。
 正に、埃を被って幾星霜って感じですよ。
 いや~完っ璧に忘れてましたわ、すまんのう。これが発売された当時は喜び勇んで買った筈なのにねえ。




 当時のフジミはナナニイのヒコーキに力を入れていて、スカイホークだのセイバーだの今の目で見ても絶品の製品を作っておりました。このミグ21シリーズも例に漏れず、的確なプロポーションに繊細なモールドと、 このスケールでは今以てしてもベストなフィッシュベッドと言ってよろしいのではないでしょうか。(友人のM・I氏によればシルエットはKPモデル版が一番正確なのだとか)




  キットはピーピングミグって事でRFと銘打ってありますが、コクピット下部に付くカメラが無いのでR仕様ですね。ただちょびっと問題なのは、キットの基本形が最終形態のbis仕様で本来R系の母体であるPFMとは細部が少々異なるのが玉に傷。(基本がMFなら良かったのに)でもまぁ、黙ってりゃ分かんない差だし、目立つドーサルスパイン(と言って良いのか?)の太さもパテ盛ってバリバリ削りゃ良いわけで、無問題です。この部分だってきっと言わなきゃ分かんないレベルですよ。  そんなこんなで一気に作って一気に塗って、はい、あっという間に出来上がり。Rだから翼端の電波源探知ポッドも付けてみましたけれど、これも多分言わなければ誰も気付かないんだろうなぁ。ま、自己満足レベルですね。




 しかし長期の休みとも為れば色々と誘惑も多くって、アレもやろうコレもやろうと目論んだ挙げ句お手つき品ばかりが増えてしまう事ってありませんか?
 今年の正月がまさにそれ!新規に組んでいた物件は一個も完成しませなんだ。とほほ~。
 それでも太古の発掘兵器を掘り当てて、陽の目を見せてやることが出来たのはまだマシってやつなんでしょうかね。
 取り敢えず、完成品こそが正義ってことでw 

製作の詳細

(写真1)コクピット塗ってセオリー通りオモリを仕込んでみる。ナナニイだし、こんなもんでしょ。

(写真2)コクピット後部の膨らみはbis仕様になっているのでエポパテ詰め込んで削ります。キットだとMFも同じパーツだと言い張ってるけど、一緒だとちとマズくない?っていうか、外見では一番決定的な差だと思うぞ。(RからMFまで基本的な外観は変わらん訳だし)



(写真3)で、スリムにした所。うーん、言わなければ分からんレベルだね。しなくても良かったような。所詮自己満足は自己満足ですなぁ。

(写真4)グリーングレーでざっと下塗り。



(写真5)茶褐色でスミ入れした後に下面色を吹いて、パネルライン毎にボカします。

(写真6) 上面迷彩を筆塗り。ホントは佐竹先生のボックスアートみたいにグレー部分をブラック仕様にしたかったんだけど、色々悩んだ挙げ句、塗装図に準じる事にしました。うーん、でもあの黒とサンド系茶色の迷彩も塗ってみたい。光の加減であんな具合に見えるのかもしれませんしね。本物じゃないけれど偽物でもない、ってヤツですよ。



(写真7)筆塗りの部分をエアブラシでボカして黄ばんだデカール(ここ重要!)を貼る。塗装面には仕上げの極薄に薄めた混色をトップコート替わりに吹くんで、いい感じに馴染んじゃったりする訳ですよ。まっさらなデカールよりくたびれた感じが出て良いと思いませんか。え、薄汚くてヤダ?あ、いや、まぁ、その辺は個人の主観の相違って事で・・・・

(写真8) 兎も角、長年忘れ去られたキットに陽の目を見せる事が出来て、ほっと一安心といった所であります。いや~しかし、魔窟の奧には他にどんな発掘兵器が眠っている事やら(溜息・・・・)



(写真9)魅惑の佐竹先生のボックスアート。うを~、かっちょええ~!いつの日かこんなミグを作ってみたいものです。



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