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連載 1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう No.10

 ダグラスA-4スカイホーク 3機編隊

by クラキン
飛行機プラモデルの製作

 「1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう」も第10回目になりました。
今回はガルグレー/ホワイトのハイビジ塗装シリーズの第3弾で、ダグラスA-4スカイホークの3機編隊です。




 A-4スカイホークは超音速機ではありませんが、主翼の折り畳み無しで空母に搭載できるコンパクトさ、頑丈さ、使いやすさと運動性の良さで重宝され空戦もできる攻撃機として1955年の初飛行から2003年の退役まで運用された長寿機です。 ベトナム戦争、中東戦争、フォークランド紛争、湾岸戦争などに参戦した他、ブルーエンジェルスでも使用されました。
映画TOPGUNでは仮想敵機としても登場しました。
ベトナム戦争ではMig17を空戦で撃墜した記録もあります。


 キットはイタレリのE/F型とフジミのE/F型及びB型の作り較べになりました。
全てサークルメンバーの放出品で、長年ストックされていた箱なしキットです。


 フジミのキットです。 写真はE/F型の方です。
インストの著作権表示はE/F型が1999年で16年前、B型の方は1988年になっていますから27年前の物です。
デカールはどちらも良好な状態です。
このキットはバリエーション化のためにエンジンの前のところで胴体が前後2分割になっており、これがこのキットの唯一の欠点で作りにくさの原因になっています。
モールドは全て凹の筋彫りです。

フジミキット



 イタレリのキットです。
インストに著作権表示が無いので詳しいことは判りませんが、フジミよりも古いと思われます。
デカールは写真の通り黄ばんでいて、ひび割れもありましたがリキッドデカールフィルムで再生して何とか使えました。

イタレリキット



 3キット全てパイロットが付いていないので、ハセガワの別売セットからスカウトしました。
大きさはピッタリで少しずつ姿勢を変えています。
向かって一番右がイタレリです。
 顔の部分はゴーグルを真っ黒に塗ってしまえば終わりなので楽です。
コックピットの作りはイタレリもフジミも同じようなもの(計器盤は両方ともデカール)で、優劣ありません。

パイロット



 脚カバーのパーツ精度はフジミの方が上でピッタリですが、イタレリも特に問題は無いレベルです。
 フジミ脚カバー
 イタレリ脚カバー

いつも通り、飛行姿勢スタンド用のナットを仕込みます。(写真はフジミキットです)
スタンド用ナット仕込み




 マーキングは全てキットのデカールを使用しました。
主翼のボーテックスジェネレーターのところと、機首の空中給油パイプや機銃のガスよけのプレート部分のデカール貼りが難所です。

プレート部のデカール



 ボーテックスジェネレーターのところはマークセッターとマークソフターをミックスで塗った上にデカールを貼り、位置決めして軽く空気を抜いた後、もう一度上からマークソフターを塗って、乾燥するまで「放置」です。


ボーテックスジェネレーター部のデカール



 完成写真です。

 最初は、イタレリのE型です。
1964年~67年頃、空母ハンコックに搭載されていた第212攻撃飛行隊のマーキングです。


モールドは凸ですが、彫り直しはしていません。
エアインテークの赤以外のマーキングは全てキットのデカールを使用しています。

イタレリ完成



 2番目は、フジミのE型です。
フリートコンポジット中隊VC-1のマーキングです。1977年頃だと思います。
胴体のブルーの帯はキット付属のデカールは使用せず、塗装にしました。

フジミE型完成



 3番目は、フジミのB型です。
1968年頃、空母オリスカニーに搭載されていた第152攻撃飛行隊のマーキングです。
垂直尾翼のグリーンのアクセントは塗装(筆塗り)です。

フジミB型完成



 3機編隊です。 カッコイイでしょ。
塗装下地のシャドウと墨入れ以外、特にウザリングは行わず綺麗目に仕上げました。




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