Home >スーパーマリン スイフトFR.5 第79飛行隊 ドイツ1956年 (エアフィックス1/72)

特集  リニューアルキット

スーパーマリン スイフトFR.5 第79飛行隊 ドイツ1956年 
 (エアフィックス1/72)

by 寿
飛行機プラモデルの製作




 名にし負う英国のスーパーマリン社が造った輝ける駄目ヒコーキ、スイフト。高名な駄っ作機(ここ重要)評論家岡部ださく(いさく)さんがおっしゃってるんだから間違いない。 世界の駄っ作機ってヒコーキの本の表紙も飾っているし。



 本の中じゃあ駄目っぷりもたくさん書いてありますが、フォロー的なものがあるんで「駄目なりに頑張ったのね」と微笑ましくなります。ぱっと見はカッコイイんですけどね。 まじまじと見るとみょーに垂直尾翼が小さかったり、水平尾翼の上反角が異常に付いてたり「何だかヘンだぞ」なオーラがプンプン匂ってきます。でも「イギリス機だからね」の一言で決着が付いちゃうのもありがちな反応で、流石だなぁ~と思ってみたり。



 実機はアレでもキットは文句の付けようもありません。スイフトのベストキットと言って過言ではないでしょう(そもそも真っ当なスイフトのキット自体が無いけど)。抜群のプロポーションに繊細なモールド、合いの良さ造り易さに加えてカルトグラフのデカールと、リニューアルエアフィックスの面目躍如な一品です。 毎回毎回同じコト言ってますけど、ホントにイイんですよ。手に取ってない方は騙されたと思って買ってみて下さい。多分、シビれますよ。(どの辺りに痺れるのかって所は個人の感性、人それぞれってコトでw)




 しかしデファイアントと言いTSR2と言い、トホホな運命のヒコーキにキットメーカーの力が入るというのはイギリス流の判官贔屓でしょうかね。 どっちも1/48すら出てるしなぁ。その内、スイフトも同スケールで出たりなんかして。


製作の詳細

(写真1)取り敢えずコクピット内部とインテークをセミグロスブラックで塗る。最近はフラットブラックよりこの色がお気に入り。

(写真2)シートが実によー出来とります。シートベルトのモールドも秀逸で、こんだけ良く出来てたらアフターパーツが要らない感じ。ナナニイだと充分以上ですね。



(写真3):とーぜんのようにオモリを入れちゃう。「俺様のは永久テイクオフにするから眼中に無いぜ」ってゆー猛者には不要ですが、普通に着陸状態を作っちゃう人には必要不可欠。あー、あと極楽鳥状態の人にもいらないかも。(しかし残念。このキットにはパイロット入ってないのだ。どっかから求人募集するしかないね。珍しい、エアフィックスのキットなのに)オモリがシートの真裏なのはノーズが脚庫で目一杯なので入る場所が無いせい。

(写真4)いつものよーに裏側を先にを塗装。細かいパーツもランナーに付けたまんまの方が楽なので、この状態で塗る。ゲート部分は後でリタッチすればいいだけだし。



(写真5)今回はスミ入れの茶褐色を一番先に塗ってみました。いつもは下塗りの後スミ入れして、それから上塗りではみ出した部分をぼかして~、の順番だから一段階早い。どっちにしてもふつーのモデラーの手順でないのは確かです。

(写真6) 塗装が終わったらデカール貼ってまいりま~す。広い面積のニス部分は出来る限りトリミングすることにしてる。生乾きの時に随時切ってゆくのがミソ。



(写真7)切ったらこうやってペリペリと。おんやぁ、ちょびっと切り過ぎた?でも気にしない、目立たなきゃいいのよ。あんまりシビアに攻めなくても、多少のニスはマークソフターやマークセッターで目立たなく出来るから気にしない。

(写真8)そんで、デカール貼り終わったらキャノピーのマスキング剥がして完成。今回はトップコート無しです。まあなんちゅうか、気分?乾燥した塗面の艶が思っていたよりも均一に出来たもんだから、コレでいいかなぁ~ってところです。
 気になったら後でも吹ける、ってーのがトップコートの気安さですよね。





 Home>スーパーマリン スイフトFR.5 第79飛行隊 ドイツ1956年 (エアフィックス1/72)
Vol.91 2016 March.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
         editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集1

TOTAL PAGE