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特集 艦載機 と 空母

FA-18G スーパーホーネット グラウラー
(ハセガワ 1/48)

by 寿
飛行機プラモデルの製作




 空自のRF-4ファントムも結構なベテランで、そろそろ代替機を考えなきゃいけないお年頃。順当にいけばグローバルホークなんでしょうけど、此所はやっぱり一発有人機でいって欲しいところですね。無人機ぶんぶん飛ばした方が人的資源の保護って面から言っても有用な訳ですが、偵察機だからこそ、有人による柔軟な運用ってのは必要だと思うところなのでありますよ。
 でもまぁ、将来的には偵察も哨戒も攻撃も、果ては作戦機全般、全て無人機にとって替わられるのかもしれませんね。アメリカはまんまそのつもりみたいだし。でもそれはもうちょっと時間がかかりそう。
 ってな訳で、グラウラーです。実際には電子作戦機なので「偵察任務にこれほどのスペックが必要か?」と言われればかなり疑問符が付くんですけど、まあ好いじゃないですか。




 空自の偵察機となれば当然、航空自衛隊偵察航空隊第501飛行隊仕様です。1994年戦技会参加機のリバイバル塗装機って設定です。妄想に妄想を掛け合わせた、こってりまったりな仕様。誰得だよコレ、みたいな。ついでに言えば、ファントム改の代替機がF-35じゃなくてスパホだったらもっと良かったのに~、な願望も有るんですけどね。  いやぁ、だけど作りたかったんですよね、グラウラー。しかも三色迷彩機で。なにせハセガワスパホはブロック1のものは既に発売されてたけれど、今の所1/72、1/48共にブロック2はグラウラーだけ。F/A型も悪くないけど、流石はハセガワ様。ワタクシの欲しい物がよく分かってらっしゃる。




 それはともかく、ブロック1から2への最大の変更点であるエンジンセクションは、機体上面のパーツまるっと造り変えることで対応していて「やるなハセガワ様」といったところ。まぁ、パーツ割りからして予想はついてたのですが、こうして実際のパーツを見ると嬉しくなってきますね。このキット最大のパーツでもあるし。 逆に言えばこのパーツをジャンクなり部品請求なりで手に入れれば、ブロック1の機体も2に変更可能という願ってもない展開になる訳でありますですよ。前縁フラップとか、チマチマとした手直しは必要ですけどね(ちなみに2011年のホビーショウで、ブロック2の機体上面パーツをジャンク市で手に入れたのは内緒だ)。




 キット自体はハセガワスタンダードで不安や迷いなどは一切無しです、素晴らしい。機首の取り付けにちとコツが要りますが、段差を丹念に合わせれば問題無いレベルだし「全装置異常なし。オールグリーン」なキットでございますですよ。組み立てにストレス無い分だけ、他の作業に注力出来ます。まさにオッケ~牧場状態。パーツを切り離すだけでもわくわく出来るというのは、極めて健全なプラモライフでございますなぁ。  だーっと組んで、魅惑の三色迷彩で塗り倒して、怒濤のように完成。いやぁ~かっちょええね。自画自賛で恐縮ですけど、やっぱ自分の作品には愛を注がねば。




 このノリで今度は真っ当な「空自のスパホ」(ここん所がミソ)を作ってみたいなぁ~。あ、「空自のタイフーン」ってのも良いかも。(病んでいる、というつっこみは不許可です)
 しかしまぁ最大の懸案はやっぱし住宅事情というヤツで、そのサイズゆえいったい何処に収納してくれようと、パズルのような積みプラとダンボールを前に頭を捻る今日この頃なのでありますですよ。


製作の詳細

(写真1)まずはコクピット回りから。まぁ、ありきたりじゃね。

(写真2)うーん、やっぱ1/48はデカいのう。いやいや、スパホがデカいんじゃ。なんですか、この巨大な図体は。


(写真3)ジェットはインテークがキモ。なんで割と手が抜けませぬ。

(写真4)取り敢えずこんな感じかのう・・・・



(写真5)コクピットとインテークが決まれば、一気に組み上げてまいます。

(写真6)小物なパーツもちまちまと。翼関係は薄いので透け防止に黒で裏塗り。



(写真7)シャドー部分も黒で塗っとく。塗りそこねが出ないよう転ばぬ先の杖でもあります。

(写真8)


(写真9)キャノピーのパーティングラインはいつものように磨き倒し。もはや昨今のジェット作るときのデフォルトの作業ですなぁ。

(写真10)おお、ここまで組み上がってくるとちょびっと安心感が。ようやく全体像が見えて参りましたよ。



(写真11)塗装はまず裏面から。まずグレー系で下塗りをするのは、もはや寿スタンダードと言って良いのではないでせうか?(特にジェット)ほんでその上からキットの指定色をば塗ってまいります。最終的には更にその上から明度の高い色をエアブラシ。パネルラインを残すようにして、ベタ塗りをしない所がミソ。

(写真12)電子戦ポッドの発電ファンは取り敢えず薄く削ってみますた。割と目立つ部分だしね。



(写真13)魅惑の三色迷彩塗装の始まりじゃあ~。まずは黄土色から筆塗り。明るめの色って割と神経使うのよね。彩度や明度が微妙で。

(写真14)ベースカラーなんでこんなもんかのぅ。まぁ失敗したらやり直せば済むことだし~



(写真15)サンド系の色で合いの手を入れて、トップカラーはバフ系の色でエアブラシ。

(写真16)うーん、悪くは無いね。でも迷彩色って、隣接する色でいろいろと見え方が変わってくるので油断は禁物。勝負はこれからじゃ。



(写真17)二色目、薄松葉色を塗ってみる。おお、割とかっちょよい。ニュートラルグレイの所は別に塗らなくてもこのままでいいんじゃね?って気もしてくるけど、そーゆー訳にもいかんね。

(写真18)一応、パネルラインは避けて塗ってみます。グレーがベースだとどこまで効果あるかちょびっと不安もあるけど。



(写真19)濃松葉色塗ってエアブラシでボカして。エンジンセクションのパネルはネリ消しでマスクしてみました。入りくんでるしね。

(写真20)アップにするとこんな感じ。黄土色の所はともかく、薄松葉色との境界線がアマい。エアブラシに頼らず筆オンリーでボカせば良かったかしら?



(写真18)デカール貼って装備品付けて、トップコート吹いたら出来上がり。うーん、なんかケバいぞ?日の丸がちょびっと自己主張しすぎのような・・・・でもまぁ、これはこれでアリってことで!ちょびっと古い空自の機体ってこんなニュアンスだよね。ね!?(たのむ、そうだと言ってくれ~)







(写真19)青龍でも良かったんだけど、あえて朱雀。こっちの方が日の丸に合うかな~と思って。1994年戦技競技会時、偵察航空隊の記念塗装ですね。

(写真20)裏側はオマケ。この頃の空自の日の丸って、意外と大きかったのね。白縁も目立つし。この辺りもケバさの原因なんでしょうけど。「記念塗装機なんで日の丸も当時のサイズで再現してみました」ってことでw



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