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特集 複座練習機

(Photo) Walk Around 川崎T-4中等練習機 

by  webmodelers編集部

 川崎T-4は、日本の航空自衛隊で現役で使用している複座中等練習機です。1988年から納入が開始され、2003年までに200機余りが生産納入されています。
 中等練習機とは 富士T-7初等練習機(プロペラ機)による初等訓練を完了したパイロットがジェット機の飛行特性や戦技の一部などを履修する中等訓練のために使われる機体で、T-4は亜音速ジェット機となっています。

 T-4はプロペラ機からジェット機への移行と機体特性把握が訓練生に容易に行えるように、素直な操作性と高い安定性を実現しています。亜音速での飛行特性を重視し、低速から高速まで安定した飛行特性を持つよう設計された練習機に特化した機体で非武装となっています。
 T-4は操縦性の高さから、それまでT-2超音速高等練習機で行っていた高等訓練の一部も実施できるようになりました。そのため高等訓練に関しては、現在、T-4と実戦機の複座型(F-15DJ, F-2B)で行う体制となっています。

 T-4は飛行教育団で使われるだけでなく、百里基地第7航空団にも連絡機として配備されています。2013年の百里基地祭では第305飛行隊機 (06-5637)が展示されていました。当日は残念ながら雨でしたが、撮影した写真を掲載します。

撮影 2013年9月百里基地祭 展示エリア
諸元
乗員: 2名
全長: 13.02m (うち機首ピトー管延長部1.02m)
全高: 4.6m (約15ft)
翼幅: 9.94m(約33ft)
翼面積: 30.84m2 (約332ft2)
空虚重量: 3,650kg (約8,047lb)
最大離陸重量: 7,650kg
動力: IHI製 F3-IHI-30またはF3-IHI-30B ターボファンエンジン、 1,670kg × 2

性能
最大速度: M0.91 (560kt)
巡航速度: M0.75
航続距離: 1,300km (700海里)
実用上昇限度: 15,240m (50,000ft)
上昇率: 3,160m/min
設計寿命:7,500時間

武装
固定武装: なし


(Photo1) 右側面 
小型で丸みを帯びた姿から「ドルフィン」(イルカ)と呼ばれる理由がよくわかる。



(Photo2) 正面 



(Photo3) 左正面から 



(Photo4) 左側面



(Photo5) 左後方から



(Photo6) 後方  水平尾翼はオールフライングとなっている。



(Photo7) 右後方から



(Photo8) 機首と前脚
機番637の上に 機付長の名前がグレーで書かれている。



(Photo9) キャノピーと前席(生徒席) 
脱出装置はキャノピー破砕方式を採用しているので、シート上部に角がある。



(Photo10) インテーク 
亜音速機なので、境界層分離版は無い。エアインテーク前縁はかなり丸い。



(Photo10) 主脚と増槽パイロン細部



(Photo11) 主翼前縁形状がよくわかる。



(Photo12) 垂直尾翼形状。



(Photo13) ジェット排気口




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