1915年夏、ドイツ軍はプロペラ同調装置付き機銃を機首に装備したフォッカー アインデッカーを戦線に投入し、多数の連合軍偵察機を撃墜します。なかでも鴨になったのがRAF(王立航空機工廠)の製造したB.E.2でした。
ジェフリー・デ・ハビラントの設計した機体は、安定性が良く、写真撮影機向きで取り扱いの容易の、平時には最高の機体だったと思います。
しかし運動性、速度、上昇能力は劣悪な上、前席に偵察員兼射手、後席にパイロット、防御火器の7.7mmルイス機銃を前席と後席という配置だったので、
たちまちフォッカーの餌食になってしまったものです。 |
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実機はノルウェー空軍博物館にe型が、また英王室空軍博物館(ヘンドン)のグラハム・ホワイト・ファクトリーにはb型のレプリカが展示されています。
ヒコーキの拝観を始めた当初は「レプリカ」は避けていましたが、レプリカ機の制作にかける関係者の意欲を見ているうちに、レプリカも悪くないと思うようになりました。特に第一次世界大戦の機体などは、戦時乱造の残存機よりも、設計図面等の資料に基づくレプリカ機の方が、正確なような気がしています。
しかし、まさかこのタイミングでエアフィックスが「フォッカーの馬草」をニューキットで出すとは、思いもよりませんでした(笑 |