ニチモの1/48 Me262は コピーキットの代表格のように言われていますが、ニチモの名誉のために申し上げておくと、ニチモがコピーしたものではなく、元マルサンがリンドバーグのMe262をまんまコピーしたプラモデルを発売リリースしたのが1963年です。そのマルサンが倒産後、ニチモが金型を引き取って発売を続けていたキットであります。
オリジナルのリンドバーグ製品は 航空情報プラモガイド1963年度版ニューキットガイドに掲載されていますが、『各部可動でナカナカ凝ったものである』と評されています。
1964年版プラモガイドの国産主要キット一覧には、マルサンN0.443 メッサーシュミットMe262 が初登場しますので、マルサンによるコピーキット化は1963年の事であった と想像されます。
|
|
マルサンのコピーキット化は1963年から本格化したようで、前述の国産主要キット一覧に掲載されているマルサンの1/48級のコピーキットは
(オリジナル)
★ No.423 TBFアベンジャー モノグラム
★ No.434 ロッキードP-38 280円 リンドバーグ
★ N0.443 メッサーシュミットMe262 280円 リンドバーグ
No.444 A-4 スカイホーク 250円 リンドバーグ
No.445 F-6A スカイレイ 300円 リンドバーグ
★ No.447 SBD ドーントレス 300円 モノグラム
★ No.449 ホーカーハンター 350円 リンドバーグ
No.450 F4F ワイルドキャット 250円 モノグラム
★ No.451 メッサーMe109E 300円 モノグラム
★ No.452 ヘルダイバー 400円 モノグラム
★ No.453 スピットファイア9 300円 モノグラム
と 11キットあります。
この内で、★印の8キットが1970年代初頭にニチモに引き継がれ、ニチモがプラモデル事業から撤退する最近まで、発売が続けられておりました。
コピーキットについては、商道徳上の問題は多々あったこととは思いますが、多様性が面白かったプラモデルから また一つのサブカルチャーの消滅となり 大変残念なことです。 |