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特集 タミヤのプラモデル

  シティターボ ( タミヤ 1/24 )

by GRIFFON




 タミヤのプラモということで
2013年2月号のカブリオレに続き シティターボです。これも買ってから30年以上たってしまいました。

性懲りもなく、ドアを切りウインカを入れてます。今回は、モータを入れて走るようにしました。
 キット指定ではモータの配置上ギアが干渉するのでリアのリンクを切欠きますが それは嫌なので、ギアのボスを切って幅を詰め、リンクを避けてタイヤ裏に配置 それに届かせる為モータを上側配置としました。
(モトコンポを乗せるつもりは無いので)


 「素直に作らんから完成しない」のですが
完成した模型が走るのを、飽きずに見ていた
昔が懐かしいからでしょうか。
(これでドライバも動いてくれたら・・)




実は・・・ウインカ基板なのですが成功率50パーセント以下という惨憺たるもので毎回、作るたびに気が重かったです。
今回も1回目は失敗・・
コンデンサ、トランジスタ各2個、抵抗4個の簡単な非安定マルチバイブレータで失敗する訳が無いのですが・・
で・・ハンダ付をやめたら1発で成功!

アルミパイプに素子の脚を差し込み圧着し
絶縁と酸化防止を兼ねて木工ボンドでモールド
ベーク基板が無い分スペースも減ります。
ヒートストッパは使っていましたが
腕が悪くて熱破壊が起きていたようです。

LEDも曲者で、中間チェックで脚を当てても
点かないので失敗か、と思っても脚をペーパで磨くと点灯する事があります。
ハンダ付すれば通電しますが、ただ押し当てただけでは中々、通電しません。




【ところで】
出来の良いフィギュアが付いてますが
アホ顔ピースの野郎を乗せて誰が楽しいんか・・
最近、やっと女性ドライバ付が出ましたが
これ1つで購買意欲がケタ違いなのに
タミヤも、やっと学習したのか・・

【【【痛恨の歴史的失敗です】】】
(女性ドライバを別売りしてほしい・・)




【タミヤのプラモ】
 タミヤも世界に冠たる企業に成長しました。間違いなく品質精度とも世界一級です。
しかし何か物足りない・・・

50年ほど前はMMシリーズも始まっておらず
戦車も1/25シリーズを除けば試行錯誤的な状態で AMX105やリモコンM41等行きあたりばったりでしたが モータライズが基本で面白味はあったと思います。

スターリン戦車などは部品がぎっしりで ソレが走って赤外線ライトも光るのですから 箱を開けた時のワクワク感は今の比ではありません。
飛行機も1/72震電等の5羽カラス
1/50がパラパラ ミニジェット程度で 飛行機のタミヤという認識はありませんでした。

ゴム動力の潜水艦やマックスカー、アポロなど今では考えられない物も出していました。

ある意味好き勝手をやっていたのかもしれませんが イマイ等消えてしまったメーカも、まだ健在で 得体のしれないキットが毎月出て楽しい時代でした。



MMシリーズでモータライズが無くなり
1/48飛行機も可動部が無くなり
品質は向上したのですが
優等生的になってしまいました。
仕方が無いんですがね・・

何というか遊びの部分が
無くなってしまったような・・
箱を開ければ期待通りの物があり
期待通りの仕上がりになる。
1/72のME109EもFW190Aも全くストレス無く組めて申し分無いのですが・・

そうなったのは歴史的必然とはいえ我々世代にも責任があります。
80年代のスケール至上主義でキット批判を徹底的にしてしまった結果なのですから。
多少、出来が悪くとも設計者の執念がこもった物を育てて(買って)いく方向もあったかもしれません。
望んだ通りになったのに何か物足りないと思うのは、まったく、モデラーの勝手です。

支離滅裂になってきましたが、多分・・・

箱を開ける時のワクワク感が欲しいという事でしょう。

そのワクワク感とは何かを考え続けて来たのですが実物の完全縮小された物への期待でしょうか。
(簡単に言うとメカフェチ)
昔のキットには、その片鱗がありました。



コグレの1/24 S500は前置のモータから
プロペラシャフトでデフにつなぎ
燐青銅のリーフスプリングまでありました。
稚拙とはいえ設計者の執念のかたまりです。

三共の自動車模型もモータ内臓だけでなく
アイドリングでファンが回り、クラッチを
入れると走りました。

昔のモノやMPCの自動車模型の箱を開けた時の部品がぎっしり
夢もぎっしりも、たまりません。
(これに電装とドアが開けば・・)

これはもう設計者自身がワクワクして
仕事をしていたのでしょう。
最近は、こんな熱意が伝わってきません。



 いかに形が正確でも、エンジン無 ドアも開かない 内装(トリム、バイザー・・)無 ドライバ無では、物足りません。(好みの問題ですが)

かつての日東のFF走行、ギャル人形付や マルサンのパチパチキットのように メーカにも同じ事を考える人もいるようです。

タミヤのFITのように一部、モータライズが復活しています。
現在の技術を、こうゆう方向に使わないのは実に勿体ないのですが現実にはコストの壁ですか
 タミヤの新製品に「全可動!」とか「飛ぶ!」
とか過激なコピーが付いてほしいものです。
30年前にもタミヤの1/24シビックに全電装
をしてリモコンボックスのロータリスイッチでON→車幅灯→ヘッドライト
レバーでウインカ、ペタルでブレーキランプ
ホーンボタンでクラクションとしましたが
無謀もいいとこで、えらく苦労しました。
(自分の力量を考えずにやると、こうなる)

可動キット時代を知っているがゆえに キットに我慢がならず ドアを切り、ウインカを入れドライバを自作する
失ってしまった物を取り返そうとする
無意識の自傷行為かもしれません。




 が、同じ事を考える方もいるようで
(chidorishika.blog117.fc2.com/)
ドア、ボンネット、トランク開閉は言うにおよばず 実車のメンテナンスマニュアルを元に 内外装完全再現されています。
実車をスモールライトで1/24にして 究極的には赤外線でドライバに運転させるような事が出来れば良いのですが・・
(それもガソリン駆動で)


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