実車のフェアレディZは、オープンボディだったSR311ダットサンフェアレディの後継として1969年に登場しましたが、そのスタイリングをがらっと一新しました。
先代のダットサンフェアレディは1960年に登場しましたが、その時はオースチンヒーレー100によく似たスタイルから始まりました。
しかし、後継のフェアレディZはロングノーズにファーストバックの2座席ハードトップスポーツカーとなり、明らかに1960年代に大流行したジャガーEタイプの流れのスタイリングです。 |
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ニッサンフェアレディZはジャガーEタイプに比べ 圧倒的に廉価だったことから、アメリカでは「ダッツン・ズィー」の愛称で親しまれました。そして、世界中で55万台という、当時のスポーツカーとしては空前の販売記録を樹立しています。
最近は、5代目からのフェアレディZはノーズがぐっと短くなり、現行の6代目Z34系はポルシェに酷似したスタイリングになってしまいました。ニッサンのカーデザイナーにポルシェ崇拝の意識があるのでしょうか。その気持ちもわからないではないのですが、ニッサンフェアレディのオリジナリティの影も形もなくなり、残念です。ポルシェの廉価版のポジションで売ろうという意図が見え透けているのが悲しすぎます。
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