Home > ドボアチーヌD.520(ハセガワ1/72) 飛行機プラモデル製作

特集 ヨーロッパ航空戦

ドボアチーヌD.520(ハセガワ1/72)

by ヒサマロ




 どうもヒサマロです。今月の特集は「ヨーロッパ航空戦」ということで何を作ろうかなと思い悩みましたが、今まで自分が作ったことがない機体にしようとストックの山をかき分けていたところ、ハセガワAP帯で発売されていたフランスの大戦機2機に目がとまりました。 そういえばなぜかフランスの大戦機なんて作ったことがありませんでしたね。今回はそのうちのドボチアーヌD.520を選択しました。




 よく知らない機体ですのでそのまま素組で作っていきます。コクピットは床板、シート、操縦桿、計器盤ときわめてシンプルですが、私的にはこのスケールではこれで十分です。とりあえずシートベルトだけ付け足しておきます。計器盤はデカール表現でしたがここで問題が発生しました。デカールを貼ろうと水につけましたが、待てど暮らせど台紙からはがれてくれません。 仕方なくカッターの刃先で端を無理やりめくり、ピンセットではがしましたが途中で切れたりしながらもなんとか無事に貼り付け終了。特にデカールは傷んでいるようには見えないのですが、これでは先が思いやられるな―。全体塗装が終了してデカール使用できなかったらどうしようかな。マイナーな機体なので別売りデカールも簡単に入手できそうもないしなー。考えていてもしょうがないからとりあえず出たとこ勝負で行くしかないなと作業を続けます。




 コクピットの指定塗装はニュートラルグレーとなっていますがもう少し暗めの方がイメージに合いそうなので小池氏のボックスアートを参考にニュートラルグレーにミッドナイトブルーを混色したものを塗ってみました。 胴体にコクピットを組み込み、照準器を接着したら左右の胴体を貼り合わせします。主翼も上下接着したら胴体に取り付けます。合いはどちらも問題はありません。水平尾翼とラジエタ―、キャノピーを接着したら塗装にかかります。




 説明書の指定通りにミスターカラーで筆塗りで仕上げました。上面は340番フィールドグリーン、29番艦底色、13番ニュートラルグレー、下面は308番ライトグレーです。各色の境目は隣あった色を混色したものを薄く溶いて面相筆で塗ると自然な柔らかいボカシが表現できます。ラダ―の3色旗はデカールに用意されていますが先ほどの問題があるので塗装で仕上げました。 マーキングは黒豹が胴体側面に描かれた第7戦闘航空団第2戦闘航空群にしましたが、デカールはやはりまったくはがれてくれません。カッターの刃先で無理やりはがしても少し大きい物や長い物は途中で千切れてしまいます。しかも糊がなくなっているためか密着度も悪く軟化剤使用してもシルバーリングがおきます。欠けてしまって修復不能なところは塗装でごまかしました。こんな状態ですのでコーションデータの類は貼れませんでした。




 これで初のフランス大戦機なんとか出来上がりました。ラダ―のトリコロールや一味違った上面の3色迷彩や全体のラインはフランスらしいエレガントな姿が気に入りました。今度は同じAP帯のモランソルニエも作ってみようかなと考えましたが、デカールの問題がありましたね。AP帯のキット結構ストックがあるのですがデカールみんなダメになっていたらいやだなー。 水につけてバラバラになるタイプならスパーフィルムなどで補修がきくのですがはがれてくれないのはどうしようもありませんものね。40年以上前のモデルデカールなんて今でも使用できるのになんでなんでしょうかねー。有名機は別売りデカールが楽に入手できるからいいんですけど、マイナーなフランス、イタリア、ソ連他は困りますよ。デカールの質なんとかなりませんか、ハセガワさん?




 Home> ドボアチーヌD.520(ハセガワ1/72) 飛行機プラモデル製作
Vol.101 2017 January.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
         editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集1

TOTAL PAGE