まず主翼から組み始めた。上翼パーツの後縁のフラップ部分が厚い。後端が丸く終わっているので充分には削れないものの、弦長に大きな影響が出ない範囲で裏面から削って薄くする。可動エルヨンは固定するので、ヒンジ部分を大雑把にプラ板で埋め、パテで均す。フラップは下げ状態で固定したが、キットは1枚板なので親子式ファウラーフラップに見えない。そこで分割線で深い溝を付け、腕力でもう1段階曲げる。2か所に細いプラ板を貼ってレールらしくする。当然、下面側は無視する。
主脚は可動をやめ、取り付け位置となる上面パーツの内面にプラパイプの輪切りを貼って台座にする。可動で組むと実機のように主脚が前へ突き出ないのだ。前掲『プラモ・ガイド 1966』の作例も主脚固定して、角度を改善してあるようだ。 |
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主翼上下面を接着後、翼端を下面がせり上がったような形に加工する。下面の角度が変わるところにノコを入れて、上面に影響しないギリギリまで切り進める。そして腕力で持ち上げ、隙間にプラ板を挟んで固定し、なるべく狭い範囲で整形する。上に膨らみ過ぎた部分は削って均す。
エルロンを主翼に接着するときに迷った。実機はフラップを充分に下げると、両翼のエルロンも共に少し下がるというが、増加試作機を後方から見た写真ではそう見えない。そこで通常の中立位置で製作した。
前縁にあるスラットは開位置にした。キットは翼面との境に角があるが、これは模型的限界のため。ここは角を軽く丸めておいた。ついでに書くと、下げたフラップに合わせて水平尾翼の前縁を下げて接着してある。
実機ではここまでに述べた、フラップ、スラット、エルロン、水平尾翼の取付角のいくつかは連動しているのではないかと思うが、私には分らない。 |