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創刊8周年記念企画

 「私の未完 ベスト10」 

by webmodelers編集部

 2017年2月号でwebmodelersは8周年を迎えました。
その記念企画として恒例となりました ベスト10企画ですが、
今回は「私の未完 ベスト10」 をアンケート募集いたしました。
 
 手を付けたものの、心ならずも未完になってしまった未完プラモデルをたくさん貯めておられる方も多い事でしょう。
早く完成させてやりたいと思いつつも、未完のまま はや幾年か、
コクピットだけで未完、資料不足などなんらかの理由で未完、特に理由もなくなんとなく未完、サフェーサー下塗りで未完、塗装は終わったものの脚をつける前で未完 エトセトラ。 さまざまな理由で 未完山に貯まっているかわいそうなプラモデル達に 愛をこめて あなたの「私の未完 ベスト10」をお選びいただきました。
 いわば、「お手付き 10選」  お楽しみ下さい。


by 寿
  お手つきキット10選-2017-

 どういった基準で順位を決めた方が良いか少し迷った挙げ句、なるべく復活の可能性が高い方を高順位に持っていきました。やはりお手つき品、放置プレイ品とは言え完成を目指すべきだと思いますので。
 でもお手つき品はこれ以外にも多量に在る訳でして、果たしてこの順位が正しいのかどうかはわたくし自身にも判りませんw無責任で申し訳ないですけれど・・・・

 10位:三式砲戦車
・タミヤの九七式戦車の車体にスクラッチの砲塔と砲身を造って乗せたまでは良かったのですが、ガレージキットで同車が出てしまい一気に制作意欲が無くなったシロモノ。高校生の頃に造って放置して早三十年以上が経っております。お手つき品の中では最古参。色まで塗ってる最中だったのにねぇ。

 9位:タミヤ BAeライトニング 1/100
・再販されたもんだから思わず買って、その日の内にヒコーキの形にしたのだけれど、何故かそのままになってしまったという不思議な一品。うーん、何でだったんだろ。

 8位:1/72戦闘機群
・たぶん、お手つきストックの中では一番混沌とした存在。一つの箱の中にハセガワ、タミヤ、MPM、スペシャルホビー、レベル、フジミにアカデミー。ファインモールドもあったかな。それらが全部突っ込んである。部品は無くなってないと思うけど、全てがごった煮よろしく詰まっているので選別して発掘するだけでも一苦労。ある意味真の魔窟状態。全てが造りかけって言うのが何だかなぁ。

 7位:ハセガワ 九六式陸攻 1/72 
・真っ当な九六陸攻は一つ完成しているけどこちらは妄想魔改造の餌食となって切り刻まれ、モチベーションの低下と共に封印される憂き目にあっております。すまんのう。戦史や関係者の思惑、用兵への要求や発想の仕方などを調べる内に自分の妄想は当時の状況にはそぐわないと、幾度も方向転換を繰り返す内に意欲も薄れてしまう訳ですね。やれやれ。

 6位:タミヤ Do335Aプファイル 1/48
・とある魔改造を施してやろうと目論んで二機同時に進行させてみたものの、プロペラ自作の段階でモチベーションが立ち上がらず結局二機とも共倒れ、っていうか封印された代物。いや、一度はペラ造ったんだけど思ったような形にならず、試行錯誤はしていたのですよ。

 7位:P40群 1/72 1/48
・ハセガワの1/72数機とムーブの1/48の一機。どちらも同時進行の大量生産に入ってヒコーキの形にまでしたのはいいけれど、塗装に入る前に何らかの理由で中断。(多分もっと他に造りたいモノが出た)そのまま同じ箱に封印された。ときどきふと思い出すけど、何だか箱を開けちゃいけない気がしてそのままになってる。

 6位:Bf109群
・主に1/144のメッサー軍団。ヒコーキの形になったはいいものの、塗装に入る段階でモチベーションが他に逸れてしまい放置プレイを喰らってしまった哀れな連中。ざっくり6、7
機はあって、1/48のメッサーの箱の中で共に再起を期している状態です。

 5位:Fw190群
・1/48、1/32それぞれにフォッケ祭の余波でコクピットばかりがぞろぞろと完成したものの、その後が続かずに放置プレイ中の機体たち。ウェブモデラーズに投稿出来たのは、そんな未完成お手つき軍団の犠牲の上に完成を見た幸運なヒコーキたちです。まだざっと5機分の座席が寂しく引き出しの中で待機しております。

 4位:センチュリオンMKⅠ 1/35
・某劇場版ガルパンの最終決戦での見事な活躍に感動し、スクラッチを目論んだ一品。基本、タミヤのセンチュリオンMk.Ⅲが使えるので、後は砲塔とエンジングリルの自作だけだと資料を集め図面を引き始めた矢先、プラッツから新金型の同車の発売が決定されるというショッキングなニュースが。「えー、またかよ~」図面を引き始めたり、作り始めたりするとその模型が発売されるというこの悲劇。今まで幾度体験したことか。
 おそらくこの一年前後でドラゴンから発売されるでしょうが、その前に作り上げてしまうべきか、それともキットを待つべきか。未だに焦燥とも期待ともつかぬモノに悩まされています。

 3位:MPM ハボックMk.Ⅱタービンライト 1/72
・いかにもイギリスらしいお莫迦ヒコーキを電装させてやろうと目論んだ一品。某ライダーベルトよろしく「光る!回る!」をキャッチフレーズにし極楽鳥仕様で仕上げようとしたものの、飛ばす背景をどうしようかと悩む内にずるずると完成が遠のいているというトホホな展開。まさにお手つき品の王道。お陰でモチベーションも宙ぶらりんなままという可哀想なキット。

 2位:ハセガワ 鍾馗 1/32
・発売されて喜び勇んで速攻で買ってしまった一品。発作的にその日の内に部屋中の資料をそろえ、気が付けば全面リベット打ちを始めているという有様は、まさにトランス状態の降霊法師さながら。はっと我に返れば後戻り出来ない状態に。まさか機体の半分をリベット無しなんて中途半端な仕上がりにする訳にもいかず、未だ箱の中で静かに再起の時を待っております。

 1位:エアフィックス ニムロッド 1/72
・栄えある一位はコイツ。モノがモノだけに主翼の補強やら、保管場所や展示会への梱包などを考えて分離合体仕様を目論んだけど、そのせいで完成が遠のいているという余りにもありがちなこの状況。しかも部屋のスペースは日常的に圧迫され続けている上、最近は脅迫じみたオーラまで放ち始めている。なんて困ったちゃんなんだ。そろそろ引導を渡してやらねばなりません。しかも部屋にはお手つき品以外にもう一機あるもんだから、ああもうどうしたもんやら・・・・

by Windy Wing 2013
「私の未完 ベスト13」 Windy Wing 2013


オークションで一山いくらで買った「お手付き品」を除くと、現在の「私の未完」は全部で13個です。そこで、今回は投稿規定破りの「私の未完 ベスト13」として、今後完成させうる可能性の高いものから順に一覧にしてみました(【見込み】の○は「いずれ完成させる」、△は「前向きに検討」、×は「絶望的」の意)。


<アカデミー 1/72 コンソリデーティッド PBY-2 カタリナ>
【現状】大きなパーツの接着が終了した程度。
【頓挫理由】アカデミー特有の硬い素材と透明度の低いキャノピー群にやや難渋。
【見込み】○:5年ほど放置してあるが、気に入ったデカールが見つかれば、製作再開は間違いない。


<バンダイ 1/100 LM312V04+SD-VB03A Vダッシュ・ガンダム(HG)>
【現状】工作はほぼ完成し、塗装を待つばかり。
【頓挫理由】入試でプラモデルなど作っていられなくなった。
【見込み】○:ガンダムの中では一番好きな機体だし、工作のレベルも悪くないので、いずれ必ず。


<レベル 1/77 ノースロップ F-89D スコーピオン>
【現状】吸気口周囲に金網を張ったのみ。
【頓挫理由】スケールが中途半端で、国籍マークも浮き出している古色蒼然さに心折れた。
【見込み】○:今では多少お宝キットとなっているので、作る意義もそれなりにあるか。


<エアフィックス 1/72 Fw190D>
【現状】凸モールドのリベットをすべて削り落として、そのまんま。
【頓挫理由】主翼も胴体も一回り小さくなるほど削りすぎて、部品が合わなくなった。
【見込み】○:初心者にありがちな失敗だが、「思い出モノ」として、なんとか形にしてあげたい。


<レベル 1/40 AD-6(A-1H) スカイレイダー>
【現状】しょっぱなの複雑怪奇な足回りの組み立てでギブアップ。
【頓挫理由】小学生に作れるわけがない。
【見込み】△:製作があまり進行していない分、傷は浅い。


<ハセガワ 1/72 新明和PS-1/SS-2>
【現状】SS-2用に主脚周囲を切り欠いて、収容部バルジを接着してある。
【頓挫理由】友人がここまで作ったものを300円で買った。
【見込み】△:自分がお手付きをしたわけではないので、あまり責任を感じていない。


<mpc ノンスケール インペリアルシャトル・タイドリアム>
【現状】巨大な3枚の翼の裏表、計6枚のうちの1枚だけ凸モールドを削り落とした。
【頓挫理由】あまりの広大無辺な翼に、1枚スジボリしただけで嫌になった。
【見込み】△:途方に暮れている。


<イマイ 1/72 バルキリー・ガウォーク>
【現状】足回りの工作塗装のみ済んでいるが、貼ってあるマスキングテープがすでに茶色く変色している。
【頓挫理由】子供さんのなさったことなので、あまり工作はお上手ではない。
【見込み】△:ここに現在の自分の持てる技術すべてを傾注するのも、また一興。


<サニー 1/100 B-29>
【現状】全面凸リベットを削り落として、左右胴体、上下主翼とカウリングを接着した。
【頓挫理由】前上部キャノピーを割ってしまった。
【見込み】△:マルサン金型のプチお宝だが、同じ手間ならフジミの1/144をきちんと作るか。


<レベル 1/72 ユンカースJu88A-4(D-1)>
【現状】キャノピー類がボロボロの一方、本体はまったくの手つかず。
【頓挫理由】塩ビ板を絞ろうとして、直接キャノピーに圧しあてたら、ゆがんでしまった。
【見込み】△:あわてて二個目を買ったが、キャノピー一つに本体二つのいびつな状況は如何ともしがたい。


<レベル 1/32 川崎3式戦1型改 飛燕>
【現状】胴体主翼接着まで。
【頓挫理由】機首と機銃周りが気に入らないのでいじっているうちに、左の水平尾翼をなくした。
【見込み】×:絶版キットのため、もはやパーツが手に入らず、断念。


<レベル 1/144 ロッキード L-1011 トライスター>
【現状】胴体主翼接着後、機首の形が気に入らなくなり、修正を試みた。
【頓挫理由】思うがままにノーズを削っていたら、なぜか機首が消滅した。
【見込み】×:機首を木材から削り出すにしても、あのDC-10にはない丸みを再現できる自信がない。


<バンダイ 1/144 PMX-001 パラス・アテネ>
【現状】すべてのパーツをランナーから切り離しただけ。
【頓挫理由】無数の不気味な緑色のパーツを前にして、何もなかったことにしようとした子供の私。
【見込み】×:作って作れないことはないが、今の私にはあまり魅力的なキットではない。


 こうして列挙してみると、あたら完成したキットに対してよりも、これら未完キットへの思い入れの方が深いようで、あるいは「未完」もプラモデルのひとつの楽しみ方かも知れませんね。




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Vol.102 2017 February     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
                    editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

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