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誌上個展

<日本航空史>LMとKM

  by 加藤 寛之
プラモデル コラム

 KLMオランダ航空の話ではない。11月3日、子供のころに航空自衛隊入間基地、いやジョンソン基地の航空祭に行くと、緑色の方は必ず展示してあった。申し訳ないが、まったく興味がなかった。それは私だけではない、この機体の前はいつも空いていた。 当時はカメラに24枚撮り1本を入れ、1枚、1枚と考えぬいて撮っていたから、興味ないこれらの機体は数枚しか撮っていないし、いま見てもまったく魅力を感じない写真になっている。掲載写真は自分が撮ったものではなく、まとめて譲っていただいた写真のなかに入っていた。撮影場所は宇都宮だろうか。




 オリーブドラブの陸上自衛隊機がLM-1かナ~・・・、オレンジ色の海上自衛隊機はKM-2なのかな~・・・、と思うのだが、私は色違いにしか思えず、どちらがどちらなのか、全然わからない。
陸上自衛隊機の機番を見ると納入初号機なのかな~~とか、色にしてもオレンジの発色が赤すぎるような気もするナ~とかなるが、これも私には全然、わからない。そう、全然、ダメなのだ。




 先に開発された陸上自衛隊のLMは、1955年初飛行だそうで、60年以上前のことになる。この時代の飛行機に多少の興味がある方ならばだれでも分るが、T-34メンターの改造機だ。航空情報別冊『日本航空機ガイド』Vol.2「自衛隊機」(昭和48年)によれば、「治具や部品が60%以上メンターと共通」だそうである。これが子供の私に情けない飛行機に見えた原因だが、今は「使いやすそうな飛行機」に見える。ピカッと光る特徴はないが、基地と基地の間を飛んで地味に働いていた感じだ。そんなことが無意味でないことが身にしみる年齢になったのだろう。
 世間の人が「まったく興味がない」状況は、最後まで変わらなかったように思う。それだから、プラモデルで見た記憶はない。レジンでは、あったかもしれないが。では、実機は? 退役したLMやKMは、国内のどこかに保存されているのだろうか。


 ここで終わったのでは、あまりにも盛り上がりに欠ける。KMの「-2」じゃないのを、付け加える。白黒写真で手前に写った機体が、それ。『日本航空機全集』1961年版(鳳文書林)には、「富士重工式KM式」となっている。たったの2機しか造られず、社有の1機はのちにエンジンを換装してKM-2の原型XKMになり、もう1機が航空大学校所有となったこの機体だ。 それだけでも珍しい写真なのだが、お気付きだろうか、後ろの2機はさらにビックリの「川崎式KAT-1型」。製造された全機数である2機が現役でいる姿だ。写真の裏にメモ書きがあり、1959年12月9日撮影とわかる。10年以上前に古本屋で購入した写真の1枚だ。お値段は100円だった。




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