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バイクプラモデルの製作

 ハーレー・ダビッドソンFLHエレクトラグライド
(イマイ 1/12)

  by KOZY商店

1.はじめに
 こんにちは。KOZY商店です。イマイの1/12ハーレー・ダビッドソンFLHエレクトラグライドです。ハイメカ日本車やイタリアンも良いですが、存在感ではこれが一番です。H-D製バイクのスタイルは日本のメーカーもさんざん模していて、総じて「ジャメリカン」などと呼ばれています。しかしさすがにヤッコカウル(バットウイングフェアリング)をパクった和製バイクは見た事ありません。  H-D社のバイクは国産プラモデルでは主にタミヤとイマイがキット化しており、特にイマイの1/12は種類が豊富です。同社解散後はアオシマが金型を引き継ぎ、現在でも入手可能です。アオシマ版では版権の関係でH-D社公認とは名乗れないようですが、中身はイマイ版とほぼ同じで、アオシマさん上手くやったと思います。

図1 完成図



2.キット内容
 キットです。イマイ時代のものです。ボックス表記にⒸ1982とあります。実車の登場時期からしてこの頃のキット化でしょうか(図2)。 箱にAMFのロゴがあります。H-Dが当時の親会社AMFから独立したのは1981年だから少し変な気がします。90年代もデカール変え、パッケージ変えで何度か再販されています。

図2 ボックスアート



 パーツ構成です。計9枠あり、この頃の1/12バイクプラモにしては結構なボリュームです。他の車種との共通パーツも多く、これでシリーズ展開していたようです。何故かオマケでポケバイ「ダンディMR30」が付属しています。これの実車は日本ライフ社製だったでしょうか(図3)。
 デカールです。ボディカラーは赤、青、黒の3種類が選べるようになっています(図4)。今回のキット個体は恐らく30年以上前の物だと思いますが、普通に使えました。アオシマ版の物も同じデカールのようです(?)。

図3 パーツ構成

図4 デカール



3.製作
 パーツを切り出す前に、インストを良~く見て各部の塗装をチェックします(図5)。不思議なことにイマイのハーレーシリーズは塗装指示がされていない箇所が多い一方で、色プラを多用しており、成型色を活かした部分塗装で作る事を推奨していたのかも知れません。なおアオシマ版では塗装指示が追記されています。  次に主要パーツを切り出します。さすがはFLH、量が多いです。細くて折れやすい部品が多いので、良く切れるナイフで焦らず少しずつ切り出していきます。メッキは質感を活かしたかったので剥離せずこのまま使うことにします(図6)。

図5 塗装のチェック

図6 切り出したパーツ


 ボディカラーは赤系が良いなと思ったのでGXメタルレッドを塗ってみたのですが、「なんか違う感」があったので、さらにクリアーレッドをオーバーコートしたところ、深みのある赤になりました。 クリアーレッドはクレオスの現行品ではなくガイアカラーです。仕上げにウレタンクリアーをドバっと吹いて完了。キャンディカラーとは良く言ったもので、まるでりんご飴のようです(図7)。

図7 外装パーツ


 塗り終えたパーツです。確認のためこうして並べてみると、やっぱりパーツ多いですね(図8)。いつも仮組無しのぶっつけ本番なので少し心配でしたが、特に問題も無く追加工、調整なしでも組み上がりました。メッキパーツはボンドGクリアーを使えば接着部を剥離する必要はありません。

オマケのポケバイです。カウリングのデカールが曲面に馴染まず破れてしまったので、適当に黄色単色で仕上げてみました(図9)。

図8 塗り終えた各パーツ

図9 オマケのポケバイ


4.完成 
 完成したFLH。さすがの貫禄でKINGと呼ばれるだけのことはあります。日本人には持て余す車格も、アメリカ人がアメリカ大陸横断のために作ったバイクと思えば適度なサイズなのでしょう。 キット自体はパーツがやや多めですが、ゆっくり組めばちゃんと形になりますので良いキットではないでしょうか。伸ばしランナーや真鍮線で無線アンテナを追加してみるのもいいかもしれません。

図10 右側面


図11 左側面


図12 ポケバイ


図13 完成図




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