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F-105 サンダーチーフ(グンゼレベル 1/75)
by 田口博通 Hiromichi Taguchi
webmodelers2014年7月号に掲載されていたヒサマロさんの作品
レベルYF-105B
を見て以来、どうしても気になっていて、秋葉原の中古プラモ店に行く度に探しておりましたが、2015年の冬、幸運なことにGETできました。 それも貼り箱の橋本喜久男氏が描かれたベトナム迷彩機 素晴らしいボックスアートのもので グンゼレベルのオリジナル品です。
初版の発売が1957年ですから、国内発売から数えても50年は経っているであろう いわば骨董品的なキットです。発売当初250円のキットが10倍の2500円の値札がついており、一度はビビリましたが、今時 1/72のF-105を買おうとするならば、そのぐらいはするだろうと思い直し、買ってきました。
今回は、憧れの箱絵を再現すべく、F105 ベトナム迷彩機として作ってみました。
グンゼレベルオリジナル貼り箱の箱絵
素晴らしいボックスアートで橋本喜久雄氏により、YF105ではなく、量産型のF105D様に描かれています。
ほぼ同じ角度で撮影していますが、前脚が短く機首が沈み込んでしまい、着陸姿勢のようになってしまい残念。
キットは スジ彫りパネルラインにゴツゴツの凸リベットという1957年リリースキットとしては凝ったものです。この凸リベットの味わいはぜひ残したいものです。
それで、接着部の整形時には周囲をマスキングテープで保護し、凸リベットが消えないように注意します。この辺は最近のスジ彫りラインだけのキットよりも手がかかる所です。
主翼と垂直尾翼の後縁は薄くできていますが、かまぼこ板に400番の耐水紙やすりを貼った自作幅広やすりを使ってしっかりとエッジの直線を出しておきます。
試作型のためか? インテークの境界板が小さくて、目立ちます。ここは削り取り、箱絵を見ながらプラ板で境界板を作りました。このキットで手を加えたのはこれだけです。
D型はエアインテークがもっと鋭角なので ここを改造すればよいのでしょうが、それでは元のレベルのYF105から形が変わってしまいますので、あえてそのままとしました。
プラ板でインテークの境界層板を作りなおしています。
塗装は使い慣れているMrカラー特色でベトナム塗装にしました。
ウエザリングには近年発売されたMrウエザリングカラー グランドブラウンを使っています。
マーキングは手持ちのマイクロデカールから、34th TFS 388th TFW の有名な機体
「JJ132 HANOI SPECIAL」 としました。
このマイクロデカールも購入から30年は経っているので、マイクロフィルムを塗って補強してから使っています。そうでないとさすがのマイクロといえどもバラバラになってしまいます。
HANOI SPECIAL
試作型のキャノピー後部の小窓は箱絵には無い(量産型として描いているため)ので、接着して塗装時に埋めてしまいました。
前脚カバーはいもづけで接着がしずらいのでアルミテープを使いました。塗装すると目立たず強度もありお奨めです。
このキットは前脚が短いのではなくて、主脚が少し長すぎるのかもしれません。
丁寧に塗装をして完成すると、これが丁度60年前の1957年リリースの骨董的キットとはとても思えません。さすがレベルであります。
胴体後部の膨らみもサンダーチーフらしさが満ち溢れ とにかくかっこいいです。憧れの幻キットをやっとモノにできました。
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