ウラジオストックにおいてイ-401潜が機能停止に陥った際、そのメンタルモデルであるイオナは心理的閉塞からの解放を求めて亜空間内に自らを漂流させていた時期がある。その間に、ボラー連邦とのスカラゲック海峡戦において大破し、同じく亜空間内に沈没していたUX級次元潜航艦4番艦UX-04と邂逅、イオナは新たにそのメンタルモデルとして活動を再開した(この事実により、亜空間内においては160年程度の地球時間は誤差にさえならないものと想像される)。
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本艦の突然の出現に対し地球防衛軍はただちに亜空間哨戒機P-31Cトライトンを派遣、しかしながら、同機が投下したソノブイの探知したキャビテーション・ノイズはすでに沈没確認されているUX-04の音紋と一致したため、防衛軍本部においてはこれを暫定的に「UX-0401」と記録し、以降、追跡探索を試みるも、発生源は時を置かずして防衛軍ソナー監視システムの前から姿を消す。したがって、当該艦がその本来の艦籍を有する大ガミラス帝国軍艦船として行動しようとしていたのか、あるいは、地球意識の総体たるメンタルモデルとして地球防衛艦隊を掩護しようとしていたのかについては、今なお不明のままである。 |