完成してみると、強烈なインパクトでした。
その姿は キャプテンスカーレットに出演していたヘリジェットのごとく。
XV-1のSF的な姿は、コンバーチブルプレーンという形式で、実はヘリではないのです。 1951年から米空軍、米陸軍、マクドネル社で共同開発を始め、当時はまだ「垂直離着陸(VTOL)機」という呼び方が無かったので「コンバーチブルプレーン」と呼ばれていました。
垂直離着陸時には 回転ローターの先端からガスタービンエンジンからのジャット気流を噴射し、ローターを回し揚力を得ます。 ホットサイクル式ローターというのだそうです。 |
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離陸後の水平飛行の推進力の方は 後部のプロペラを回して得ます。揚力は主翼におまかせして水平飛行をするという構想でした。
ローターは動力を切って風圧で空転する「オート・ローテーション」にします。つまり、オートジャイロ(ヘリ)という訳ですね。
マクダネルXV-1が史上初のコンバーチブルプレーンということになっており、ヒューズXV-9,そして近代的なシコルスキーXwing S-72と発展します。
紆余曲折の末、アメリカはこの形式はあきらめ、結局 V-22オスプレイで垂直離着陸、水平飛行のVTOL機 (旧コンバーチブルプレーン)の完成形に到達しています。
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