箱を開けると、部品点数の少なさに驚く。現代の眼で見ればコックピットは簡素だが、胴体パーツの内面にはモールドがあり、床板の立体感も悪くない。操縦悍は指定位置でなく、その後方にある四角形部分に穴をあけて移植するのが正しそうだ。床板は胴体下面に開く冷却器の取り付け台を兼ねている。この組み物は驚くほどしっかりと胴体へ組み込まれ、胴体左右を併せるときにグラつかない。
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機首にはエンジンを内蔵しており、胴体銃の銃身はちゃんとそこに付けるようになっている。実機の銃身はむき出しでなく、つけ根ではパイプの中を通っているので、気になる人は追加工作すればよい。ただし私はエンジンを内蔵せず、機銃取り付けの枠を機首上面パーツの内側に接着して、あとから銃身を差し込めるようにしておいた。機首上面パーツはエッジが荒れていて、胴体との合いに少々難がある。これは長年に亘って愛され製造されてきた証だから、欠点ではない。固定して、ほんのちょっとだけパテで整形すれば解消できる。このキットは機首下面が直線的すぎるので、ここにもついでに軽くパテを盛って見栄えをよくした。 |