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飛行機プラモデルの製作

 アラド68H (フーマモデル1/72)

by 林ヒロチカ




 ドイツのフーマモデルは自国機に対するマニアックな情熱を感じさせた個性的なメーカーだったのに、もう倒産してしまったようで残念です。今回はたまたま入手したAr68を作ってみました。 Bf109の陰に隠れた最後の複葉戦闘機をA、D、E、F、Hという5種のタイプが作れる豪華コンバーチブル仕様でモデル化したものです。デカールも各種用意されていて、箱を開けただけでわくわくします。



 「その意気やよし」というわけで、まるで馴染のない空冷のH型を選びました。解説書によればそれまでの型が装備したユモやBMWの液冷エンジンより2、3割り方強力な850馬力のBMW132星型エンジンをつけて一機だけ作られた機体とのこと。 密閉式の風防が付いた事もあって液冷のタイプとは全く別機の印象です。後にこのH型をベースとした改良型3機が空母グラーフ・ツエッペリンのために作られそうですが、性能的にフィアットCR42やグラディエーターの同期生だと思うとスタイル的に興味尽きないものがありますね。




 完成間近、まるで針療治です。張線の穴はしっかり空けられていて、有難いのですが、そのままでは目立ちすぎます。延ばしランナーで穴埋め中。
 この穴以外はメーカーの意欲に成型技術が追いつかない製品で、ここまでこぎつけるのにかなり時間がかかりました。胴体の高さもランナーの支え棒をかって修正。各部品の合わせのための加減乗除が連続する作業になります。




 半分完成、胴体支柱は上翼に取り付ける側は一体化して受けの溝もあるので楽勝と思っていましたら、胴体側はどこらあたりから支柱が立ち上がるのか穴も何もないのです。 この翼と胴体のくみ上げ難度の高さのために、実は先月号の複葉機特集に乗り遅れたのでした。資料が少ないため、翼に追加装備された機銃の整流覆いも上側にあるの下側かずいぶん迷ったのですが解説書の図に従いました。取り付け位置も推定です。




 けれどもだんだんくみ上げて来ると、カウリングのバルジや尾翼の形状などAr196に通う特徴があり、なかなか見栄えする複葉機です。張線は0.2mmの金属線です。




塗装は好みでRLM63以前のツヤのあるライグレーとしました。





 フィアットCR42(レベル)やI-153とのツーショットにするとかなり大柄な機体だったことがわかります。
 ではまた 





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