このハセガワの1/72 MIG-21Cは 今では名物キットと称される存在です。オールドモデラーには良く知られているように、実は、実機には無い胴体のエリアルールが施され、胴体のウエストがくびれ、ヒップが柳腰になっております。
ですから、このハセガワMIG21の胴体のラインはめちゃカッコイイのです。特に側面から見た時に、反射ラインがなまめかしい曲線となり、まるで良き60年代の米空軍機を思わせます。
対して、エアフィックスのMIG21Cの胴体はずんどうで(外形ラインを重視するAFとしては当然か)、カッコ悪く感じたものです。 |
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1960年代の事ゆえ 鉄のカーテンの向こう側の赤い国の情報はベールにくるまれ、CIAかジェームスボンド以外知らぬこと。 ましてや 1961年ツカノエアショーで初めて姿を見せたソビエトの最新鋭戦闘機とあっては、日本には実機資料など全く入ってこない時代です。長谷川製作所もおそらく少ない写真からフォルムを割出し、苦労して設計を進めたのでしょう。
資料不足がもたらした結果でしょうが、超音速を突破するためにMIG-21もアメリカの最新エリアルールの技術情報をスパイが盗乱して適用したうんぬん なんて 当時の少年は単純に信じておりました。 |