T-54戦車を知ったのは、緑商会のインスタント・タンクシリーズでした。キットは半球形砲塔のスタイルを上手く捉えていたように記憶しています。もっとも当時は戦車の形状は気にもせず、放課後に素早く組み立てて、フリクションで走らせるのに夢中でしたが(笑)
T-54戦車は、打倒パンター戦車を目的に第二次世界大戦中に開発されたT-44戦車を発展させたものです。T-34のクリスティー式懸架装置をトーションバー式に改め、エンジンを横置きにして車体の小型化を実現し、T-34に優越する性能を持ちました。
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しかし主砲は85mmのままなので実戦投入は見送られてしまいます。このT-44の車体に100mm砲を搭載に成功した車輛がT-54と命名されました。
ソ連では以降T-54とその発展型が主力戦車として採用され、フルダ峡谷を突破し、北海道に上陸する戦車と思われていました。記憶はあやふやですが、緑商会のキットをせっせと作っていた1968年、TVでワルシャワ条約機構軍のプラハ侵攻が放映され、、自分の作ったT-54の実物が主犯役にされていたので、がっかりしたものです。
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