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飛行機プラモデルの製作

 黄金バット
(イマイ マスコットシリーズNo.1)

  by 加藤 寛之




 私が子供のころの模型店には、50円のおもちゃプラモデルがたくさんあった。このキットもその一つだったのだろうと思うが、私は黄金バットが好きでなく、記憶がない。製作したのは再販品で、面白いことに箱の内側に製造年月日のゴム印が押してあり、「9.7.31」とある。平成9年ならば、この再販品でさえ20年前だ。その時間の経過は、再興されたイマイをまた閉じさせてしまった。 キットの入手は最近のことで、郷土史資料をしばしば購入する古書店にあった。本と併せてまとめて買ったので単価不明だが、まあ150円相当だろう。




 前後の胴体で2つ、前後の頭で2つ、マントと襟、ブーツで4パーツ、オマジナイ的な棒が1本、それに台座。これで全パーツ。「今日はこれでも作ろうか」と決めて、前後や左右で接着が必要なパーツを軽く整形して接着。それで外出。帰ってからザッと合わせ目を整形して組み上げ、塗装。再開から2時間で完成した。
マントや頭のパーツは、接着剤をタップリつけてベットリと接着した。「ちょっと子供には難しいガタつきだな」とは思ったが、当時の子供は今回の私以上にベットリと接着剤を流すように垂らしてくっ付けたから、このガタガタでも大丈夫だったのだろう。今なら不良品騒ぎだ。




 塗装は、1)まず「銀+クリアオレンジ」で全身を塗る。2)筋肉の下側やヘコミに「赤」または「黒」をさっと塗る。目の窪みは黒く塗る。3)膨れている部分を「金」でドライブラシ的にテキトウに塗る。 4)マントと襟は「赤」。5)さらにマントの内側と襟の外側を「黒を加えた赤」でムラに塗る。6)台座をイイカゲンに塗る・・・で、塗装も終了。




 ・・・なんか、なあ・・・、肉体感がイメージと違うなあ。金色の肉体に、金色の短パン、それに金色のブーツかぁ・・・そうかぁ・・・黄金バットは金肉なんだ・・・、
ウルトラマンのアレは服?服ならば中身は??・・・それとも肉体?肉体ならば裸??・・・まあ、いいか・・・とか妄想しているうちに、無事に完成。




 簡単でよかったけれど、やっぱりボクはドクロが不気味で黄金バットは好きになれません。 じゃあ、何で作ったんだ?それは簡単、プラモデルだからです。


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