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(Photo) 祝生誕90周年 ボリパトラ

by  コルディッツ
博物館実機写真

 1927年6月23日、タイで設計された最初のヒコーキ、ボリパトラが初飛行に成功しました。これはアジアで二番目の快挙だと思います。
 タイの国名は1939年までシャムでしたが、ブレゲー14軽爆撃機を代替する機体を必要としていました。そこでドン・ムアンにあった王室シャム航空工廠が設計・製造した複座の複葉機を、ボリパトラ又は爆撃機2型と命名して採用しました。生産機数は僅か12機でしたが、1940年まで従軍しています。
初飛行時はブリストル・ジュピター・エンジンでしたが、その後BMW、P&W等を装着しています。1930年代に入って、輸入機のヴォード・コルセア(複葉機)と交代を始めましたが、1940年まで現役でした。
現存機はなく、王室タイ空軍博物館に2機のレプリカがあるだけです。
 今回は初飛行90周年の栄誉を祝し、ご紹介させていただきます。
 なおタイ空軍博物館拝観を志す方は、渡航は2020年以降にした方が良いと思います。現時点ではBTS(高架鉄道)の終点モーチット駅から、No39バスに乗車して約1時間かかりますが、2020年にBTSが延長されてバンコク市内から直行で行けるようになりますので。博物館の目の前にオープンする駅名は「王室タイ空軍博物館」。世界で一番鉄道駅に近い博物館になるのでは。


ボリパトラ(レプリカ)
 タイ空軍博物館(ドン・ムアン空港裏)にて    2017年6月撮影
 空冷星形エンジンに合わせたような筒状の胴体が印象に残ります。



 支柱が胴体側面に沿って、補強しているかのように見えて、奇妙でした。



シャム空軍らしい象印。    



尾翼はブレゲー14を参考したようで…



前部座席と後部座席の間隔が気になります。











展示ホールは外気を取り入れる構造なので、主翼が鳥のフンで汚れ気味です。  





もう1機のレプリカは、少し離れたストックヤード?に。 




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