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キ-43　隼Ⅱ型(ファインモールド 1/48)

by ヒサマロ

　どうもヒサマロです。今月の特集”太平洋航空戦”に合わせて今回はファインモールドの隼Ⅱ型を製作してみました。このスケールではハセガワも製品化していますが、とりあえず在庫を減らすためにこちらを優先しました。

　今回もいつもと同じくサクッと素組で塗装に力を注ぐ方針で製作します。まずはコクピットから組んでいきます。必要なパーツは揃っていますので指定通りに塗装して接着していきます。中国メーカーとは違って各部品の塗装指定がしっかりとしていますから迷うことなくスラスラと進みます。

　座席にはシートベルトもモールドされた状態でしたのでそのまま塗装しておしまい。隼のコクピットは開口部分が狭いので特に気にはなりません。

　次にエンジン部品を組んで銀色に塗って黒でスミ入れしたら、プッシュロッドをグロスブラックに塗って胴体に接着。

　ここで左右の胴体を接着します。合いは特に問題はありませんでした。機首上部を接着し、カウリング前端を仮組したところかなりの段差がつくこと判明。前端部の断面が円形なのに胴体部分が楕円形になっているのが原因のようです。形状的には円形が正しいのでしょうがここは整形が容易な方を優先し、カウリング前端を機首上面の機銃接続部に合わせて接着して十分乾燥させたのちにはみ出たカウリング部分をペーパーがけして胴体側と面一にします。

　主翼は上下接着のオーソドックスな方法で合いも悪くありません。増槽を取り付ける場合は事前に薄皮になっている部分を穴あけして下さい。胴体に接着すると上面は少し隙間が出来るので溶きパテを塗って処理します。特に前縁部分は実機にはここにラインはないのでしっかりと埋めましょう。下面後部にも隙間が出来ますのでここもパテ処理しておきます。水平尾翼を取り付けたら士の字になったのでいよいよ待望の塗装に入ります。

　以前ニチモの隼Ⅰ型を製作したとき（webmodelersバックナンバー2013年10月号参照）は50戦隊のマーキングにしたので今回も50戦隊で以前からやりたかったグリーンとブラウンの雲型迷彩にしてみました。いつもの通りに筆塗りで仕上げました。

まずは下面はミスターカラーの8番シルバーで全面に塗りました。説明書ではエルロン部分は明灰色になっていますが、私の父が戦時中満洲国で97戦と隼の整備をしていた関係で生前この辺の話を聞いたところ銀色のドープだったと言っていたので今回はフラットシルバーを塗りました。

　上面のグリーンはミスターカラーの16番、ブラウンは説明書では22番ダークアースを指定していますが私は43番ウッドブラウンの方がいい感じになりそうだったのでこちらにしました。迷彩の境界線は薄めに溶いた両色を混色したものを面相筆で塗るといい感じのボケ具合に仕上がります。
機首の反射除けはジャーマングレー、左主翼の滑り止めはタイヤブラック、スピナー、カウリング前端、見方識別は58番黄橙色で塗ったら基本は終了。

　ここから仕上げに入ります。上面にごく薄めたミドルストーンをドライブラシをかけ明度をあげます。次にタミヤのスミ入れブラックでウォッシングして溶剤を含ませた綿棒で空気の流れに沿って拭き取ってゆき、彩度を落とします。最後に銀色で少しハゲチョロを入れてみました。

　デカールは良くなじんで使いやすいのですが、白と黄色はどうしても色透けするし、黄色の色調もレモンイエローになっていたので後から塗装で補修することとしました。まずは胴体後部の白縁付きの赤帯を貼ります。ここは長さの調整が必要です。その後黄色の電光マークを貼り、その上に日の丸白縁を貼ります。

まる2日間乾燥させた後に白部分にミスターカラー111番を塗り重ねて行きます。次に黄色部分に58番黄橙色を乗せて行きます。最後に赤の日の丸のデカールを貼りました。
主翼上面の日の丸は突起部分で少々破れが発生するのでインシグニアレッドでタッチアップしました。最後に半艶のトップコートを吹き付けて終了。

　あらかじめ作っておいたプロペラ、脚関係を接着して最後に排気管から後方に黒やグレーのパステルで汚しを入れたらこれにて完成です。

陸軍機はマーキングや迷彩が多彩なのであきがきませんね。それではまた。

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キ-43 隼Ⅱ型(ファインモールド 1/48)

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