「旧々版を作ってみたい」と、ハセガワEJファントムⅡの旧版(廉価版)を作った「Webモデラーズ」記事の末尾に書いた。それから間もなく、旧々版をネットオークションで発見、思わず入札、超々安値で入手できた。
『プラモ・ガイド1973<春季号>』によれば、このキットの金型は、機首が下がりすぎていたハセガワ72ファントムⅡ初版の改定版。いろいろ書いてあるけれども、大きな難点として 1)誇張されたリベット 2)脚の長すぎ 3)垂直尾翼後縁が前傾 を指摘している。リベットは時代性だし、そんな古いキットをわざわざ作るのだから、欠点ではない。 |
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そうは言ってもリベットが粗いとデカールが穴だらけになるので、サンドペーパーで1/3くらいの高さに削った。長すぎる脚は、前掲『プラモ・ガイド』に「3~4mm切り詰める」とある。“その寸法はいくらなんでも言い過ぎだろう”と思った私は、棒状の部分でスパッと切って2mmくらい低くした。結果は『プラモ・ガイド』が正しいようで、もう少し低い方が良かった。垂直尾翼の後縁はそのまま使う。これは当時の日本に出回っていた橋本喜久男氏の図面を原図に利用したことが原因だろう。“何か感じが違うみたい・・・”と思わないでもないが「このキットはこんなものだ」と、特に気にならない。 |