私にとってFw200は「コンドル」という名の飛行機のことだ。理由は簡単で、古いレベルの1/72キットに書いてあったからだ。私が子供のころのレベル社は絶対的だったから、「コンドル」の名は信頼できる確実な情報・・・ゆえに疑いもしなかったのだが、『世界の傑作機 フォッケウルフFw200』(No.175、2016年)をみると、「コンドル」は日本に飛来したその機に固有の名前なのだそうだ。そう言われたって、私は子供のときに「Fw200」=「コンドル」となっちゃったので、このヒコーキはコンドルなのである。皆さんはどうですか?「コンドル」、そうでしょう! |
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ところで戦前の出版物『世界優秀飛行機総覧』(日暮時郎編、昭和17年)をみると、旅客機型は「フォッケ・ウルフFwコンドル旅客機」として紹介されている。日本に来たのはまぎれもなく「コンドル」機なのだが、掲載写真は旅客機型ならば「コンドル」機にかぎらず掲載している。
この時点ですでに固有機名の「コンドル」と機種呼称の混同を生じているが、課題はそれにとどまらない。この本は古いレベルのキットのような軍用型は「コンドル」として紹介しておらず、「クリール4発重爆撃機」としている。ウ~~ン・・・。 |