|
Home > 2017年9月号 > 艦船プラモデル製作 > 潜水艇 トライトン (アオシマ 1/48)
|
潜水艇 トライトン (アオシマ 1/48)
|
by Y大佐 |
残暑お見舞い申し上げます。夏はやはりミズモノと言うことで、アオシマの48潜水艇トライトンを紹介します。トライトンはNHKのドキュメンタリ「深海の超巨大イカ」で放映されたダイオウイカの撮影に成功したことで話題になりました。本キットには、トライトンだけではなくダイオウイカのペーパークラフトも同梱されています。
私も、深海で金色に輝くダイオウイカとトライトンを作ってみたいと思い昨年の夏に製作を開始しました。ところが、海底のジオラマを作ってみようか、とか、ヘッドライトにはLEDを埋め込んで光るようにしよう、などと考えている内に製作が完全にストップしてしまい1年がたってしまいました。
いつまでも未完成品を抱えていても仕方がないので、手を加えるのは以下の2点に絞ることで完成を目指しました。
・キットでは搭乗員が無視されているので3人の搭乗員を乗せる。
・ペーパークラフトのダイオウイカをなんとかする。 |
キットそのものは部品点数も少なく組みやすいキットと言えます。
搭乗員を乗せなければあっという間に完成すると思いますが、透明カプセルの中が丸見えなので乗員がいないと非常に寂しい感じがします。そこでジャンクボックスの中で、人材探しを行い、タミヤのケッテンクラートに跨っていたドイツ兵や4輪駆動車に乗っていたお行儀の悪いアメリカ兵を採用し、身を縮めて狭いトライトンの座席に収まってもらいました。帽子やヘルメットも削って頭髪を出した状態にしてます。また、一人にはTVカメラらしき物を持たせて、もう一人は「考える人」のようなポーズをとってもらってます。
3人の乗員を乗せるには、それなりに手間は掛かりましたが、説得力というか作品のプレゼンスを高めることができたと思います。
|
このキットの難しい点は、前後に分割された透明カプセルの継ぎ目が目立ってしまうことです。継ぎ目の無い透明カプセルを作るには、ガラス職人にお願いして、上部に穴の開いた球状のボトルを作成してもらい、上部の穴からボトルシップの要領で中身を入れる手が考えられます。そこまでやる金も時間も根性も無いので、接着面が目立たないようにエナメルクリアを接着剤代わりに使うことで良しとしました。
|
ダイオウイカは、ペーパークラフトが入ってますが、やはり軟体動物のイカをペーパークラフトで表現するのは無理があると思います。これなら、カラー写真でも入れてもらい、トライトンのキットの背景として置けるようにした方が良かったのではないでしょうか。
ダイオウイカのフィギュアを探してみたところ、海洋堂のカプセルミュージアムで出来のよさそうなものが有ったのでヤフオクでゲットしました。ただし、色が赤茶色でドキュメンタリで見た金色とはイメージが違っていたので、フィギュアの上から金色をエアブラシで軽く吹きつけています。ここで、下地の赤茶色を少し残すことで、怪しく金色に輝く感じが表現できたと思います。
また、ダイオウイカにはスタンドも用意されていますが形も小さく、足が上になってしまうので、ホームセンターで購入した着色アルミ針金を曲げて大きめのスタンドを作成しました。
|
おしまいに、TVアニメ「侵略イ〇娘」のヒロインに登場してもらいました。イカ〇はカプセルおみくじ「〇カ娘編」についていたものですがワンピース姿は「中吉」だそうです。たまにはこんなおふざけもいいんじゃなイカと思います。
|
|
Home> 2017年9月号 > 艦船プラモデル製作 > 潜水艇 トライトン (アオシマ 1/48) |
|
Vol.109 2017 September www.webmodelers.com /Office webmodelers all
right reserved /
editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず リンクフリー
プラモデル誌上個展
TOTAL PAGE