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飛行機プラモデルの製作

XF4D-1 スカイレイ(Addar 1/88)

by ヒサマロ




 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズは以前ご紹介したアダ―のF3Dスカイナイトと2イン1でセットになっていたF4Dスカイレイ(1/88)を取り上げさせていただきます。機首やエアインティークの形とマーキングからXF4D-1をモデル化したものと思われます。アダ―はオーロラが単体で出していた物を1970年代に2機セットで4種類ほど再発していました。 もとはコメットが発売していた物ですが倒産後金型がオーロラに渡ったそうです。どのキットも1950年代中ごろに発売されたようで原型や試作機がモデル化されているものばかりです。このキットの番号は901Bとなっています。ボックスは厚手の貼箱となっております。






 それではキットを見てゆきましょう。成形色はホワイトで部品総数はスタンド入れてもたったの9パーツです。脚は用意されてなく飛行姿勢のみです。驚いたことに全面筋彫りになっております。接着して組むだけならあっという間に形になるでしょうが、そこは昔のキット一筋縄ではいきませんでした。 仮組してみると部品同士の合いがかなり悪く、段差、隙間のオンパレードです。また、主翼上面にかなり大きなひけがあり、その他にも若干あるのでこれらを組み立て前に丁寧にパテ処理をしておきます。




 まずは左右の胴体を貼り合わせます。上面にかなりの段差が出来ますのでここもパテ盛りして仕上げます。コクピットはなくパイロットのバストアップがモールドされているのでそれらしく塗って他は黒く塗っておきます。 キャノピーも隙間だらけですのである程度削って調整したら無理やり接着して出来た隙間に木工用ボンドを流し込んで、乾いて透明になったところではみ出た部分を水を含ませた綿棒で拭き取っておきます。




 主翼を接着する際はなるべく下面側に隙間が開くように調整します。最後にエレボンを接着して組立終了です。ここから塗装に入ります。ネットでXF4D-1の写真を探しましたがカラー写真は見つけられなかったので白黒写真からの判断ですが全面ホワイトのようですのでミスターカラーの69番グランプリホワイトを使用。 モールドが白ですので筆塗りで2回程塗ればOKでした。機首とインティーク部分はインシグニアレッドで、ウォークウェイ、コロガード、アンチグレアはジャーマングレーを塗りました。




 デカールは当然使用できるものではありませんでしたので、国籍マーク含めて仕方なく手書きしました。かなり老眼が進んでいるため結構よれよれになってしまいましたが、まあいいかと開き直ることにしました。 最後にセミグロスのトップコートを吹き付けて完成!スタンドに取り付けて出来上がった姿はなかなかスカイレイの美しいスタイルを捉えてくれており、ちょっとかわいいデスクトップモデルみたいで気に入っています。




 最後にスカイナイトと記念撮影しておきました。現在はタミヤから1/48と1/72で素晴らしいキットが手軽に入手でき、 かってはリンドバークやホークのキットくらいしかなかったころとは隔世の感がありますね。それではまた。





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