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HA-1112 M-1L ブチョン ”Movie Star”
(スペシャルホビー 1/72)
by
寿
・言わずと知れたあの「空軍大戦略」での出演機体です。映画の為にほぼ当時の(スペインのライセンス生産だけど)フライヤブルな実機体を調達して使用するという、現在では信じられないくらいに贅沢な映画用プロップ、通称イスパノメッサーであります。
特集がバトル・オブ・ブリテンというのならやっぱりコレでしょ、ってことで。スピットも確かにそそられるのですが、マーリンエンジン積んだメッサーてところがモデラー心をくすぐるのでありますですよ。
しかし敵味方共にフライヤブルな実機体を用意でき、しかも空撮までやってのけるだなんて。CG全盛の今となっては望んでも叶わぬ正に夢の映画ですな。ストーリーもありがちな勧善懲悪ではなく、史実通りに淡々とした群像劇として進行してゆくさまも好み。渋いなぁ。欧州映画の面目躍如って感じです。
それは兎も角、高校生の頃のワタクシめがメッサーのE型を切った貼ったして魔改造していたイスパノメッサーがインジェクションで手に入るようになるなんて。いやぁ~イイ時代になったもんだ。当時はエンジンカウル横の部隊章が欲しくて欲しくて。でも手に入らなくて泣く泣く機番だけを筆塗りして仕上げた記憶がありますよ。そーいや当時の完成品はどこいったんだろ。並べてみても面白かったかもしんないけれど、間違いなく当時のヘタクソさ加減に頭抱えることになったろうから見つからなくて正解だったかも。
映画用のプロップの中には正視に耐えない物から「スゴイ」と感心するブツまで多々ありますが、コッチはほぼ本物なんだから望みうる最高の「出演俳優」ですよ。まぁ中には「プロップとしてのパチモン臭さが薄くて味気ない」なんていうヒネクレモデラーが居るかもしれませんが、ワタクシ寿はそこまで魔導を踏み外してはおりませんので、デカールをセットしてくれたスペシャルホビーに感謝の極みといったところなのであります。
そーいやストックしてたアカデミーの1/48ブチョンは何処やったかな~。確か「空軍大戦略」のデカールじゃなくて、エアショウの敵役ペイントでしか設定されてなかったから魔窟の奧に押し込んだままだったけど、この際発掘して作ってみるのも悪くないかも・・・・
製作の詳細
(写真1)コクピットを塗ってぱっと組み上げればあっという間にこの状態に。流石は3万機も作られた量産機。作りやすくてよいのう。
(写真2) パテが乾くまでの間に小物を作って色塗っておきます。なんかキャノピーと尾翼付けたらもう今にも完成しそうな勢いでちょびっと嬉しい。
(写真3) いつものごとくラッカー系でまずスミ入れ。ふつーのモデラーの手順じゃないけどこの方法に慣れてしまってからはコッチの方が楽なのよ。毛足の長い面相筆は塗料の含みと毛先の収まりが良くて、長い細線引くには重宝します。
(写真4) ニュートラルグレーでぷーっと下塗り。
(写真5)上塗りのライトブルーを吹いて下面色は終わり。スミ入れとボカしの同時進行ですよ。いやー、手早く出来るし楽でよい。
(写真6) 上面色の下塗りを塗る。なんかこの状態だとレーサー機みたい。
(写真7) 指定色のRLM02を塗って。
(写真8) ダークグリーンでスプリッター迷彩をば。あ、キャノピーはいつものように面相筆でのフリーハンドなんでマスキングはオミット。ナナニイのレシプロはこれで充分じゃ。(あれ?以前にも同じ台詞言ったような気が・・・・)
(写真9) パーツを切り飛ばしてから出来上がりまで正味一週間。あっという間の完成であります。いや~、さくさく出来上がってゆく様を眺めるのは快感でありますね。プラモはやっぱ作って楽しくなくっちゃ。緻密精密に根性入れて作るのもイイけど、完成してこそのプラモデルであります。
(写真10) それにスポーツとかでも試合をやってみて自分の実力を気付くように、プラモのスキルもまた完成品を前にして初めて積み上がってゆくものだと思うのでありますですよ。反省点とかも次回にやってみたいところとかいっぱい見えてくるしね。ストックも減るしw
つー訳で、今回もキメ台詞は「完成品は正義」ってことで。
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Vol.109 2017 September. www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず リンクフリー
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