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バイクプラモデルの製作

 Z400GP (アオシマ 1/12)

  by KOZY商店

1.はじめに
 こんにちは。KOZY商店です。アオシマの1/12 Z400GPです。Z400FXの後継機として1982年に発売されました。旧車党でこれに乗るオーナーさんは、かなりの「通」かもしれません。というのも、この単車はモデルチェンジのためわずか一年間ほどしか生産されず、知名度やカリズマ性においては先代Z400FXや競合CBX400Fほどではないのです。  しかしポテンシャルの方はかなりのものであったようで、82年の鈴鹿4耐では優勝もし、これを記念した限定仕様「リトルローソンレプリカ」も発売されました。総生産台数は2万台弱で、それでも稀少車などと言われていますから、80年代のオートバイ市場は今よりもはるかに盛り上がっていたのだと思われます。

図1 完成図



2.キット内容
 箱絵です(図2)。アオシマ1/12ネイキッドバイクシリーズNo.5。現在はバイクシリーズNo.27として継続販売中です。いつごろ起こされた金型なのか判然としません。 色変えや族車仕様などバリエーション展開も積極的に行われていました。

図2 ボックスアート



 パーツです。計6枠にエッチングパーツ付きです。D部品まるまる一枠がカスタムパーツの集合管です。クリアーパーツには族車仕様で使うのでしょうか、不用部品で大型スクリーンがあります。バリや金型傷は少なく、比較的綺麗に成型されています(図3)。
 デカールです。赤と黒の種類。出来れば限定ライムグリーンもあると有難かったのですが、そちらはバージョン変えキットで出ています(図4)。

  図3 パーツ構成
図4 デカール   


3.製作
 始めに外装の仕上げです。ネイキッド機はフルカウル機に比べるとどうしても地味なので、色は赤をチョイスしました。タンクとサイドカバーのエンブレムはエッチングパーツを水性ボンドで貼り付け、その上からデカールを貼ることで立体感を出しました。タンク右側のストライプが少し剥がれたので、不要デカールでリペアしました(図5)。
あとはいつものように各パーツの塗装です。エンジンブロックは塗る前に組んでおきます。ほとんどのパーツは単色がメインで、塗り分け箇所は多くないので塗装は楽です。この車種は割りや成型色を工夫すれば気軽に作れる「無塗装キット化」が実現できそうです(図6)。


図5 外装パーツ
図6 塗り終えたパーツ



 組み立てについては特に注意点は無く、仮組無しでもインストに従えば問題なく形になります。 アタリ/ハズレでいうならアタリの方ではないでしょうか。


4.完成 
 完成したアオシマのZ400GP(図7~図10)。こうしてみると角Z系の精悍なデザインが伝わってきます。以前製作した先代Z400FX(アオシマ)と比較してみました。どちらもカワサキらしく「硬派」なマシンです。もし実車を買う機会に恵まれたとしたら、どちらにしましょう?両者は並行販売された期間もあったようで、当時の二輪ファンは雑誌やカタログを見ながら悩んだのでしょうか。 キットの方は組み易く出来ており、しかも面倒な塗り分けも少ないのでバイクプラモとしては比較的容易な部類です。これはこれで難物キット愛好家は少し物足り無さを覚えるかもしれません。その意味ではZ400FXのキットとは対極の位置にあると言えるでしょう。


図7完成図



図8 完成図


図9 完成図


図10 完成図



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